デジタル人材事業実績

自社パッケージ商品からカーエレクトロニクスまで。「ALL Sky」の精神で幅広い分野にITソリューションを提供

Sky株式会社

クライアント・システム開発事業部

ビジネスソリューショングループ 課長代理 寺岡 昌史 氏(左)

Sky株式会社

クライアント・システム開発事業部

営業部 パートナー推進課 課長 佐々木 純一 氏(右)

テレビCMからTikTokまで、情報発信に込められた狙い

- Sky様の事業内容について教えてください。

寺岡「弊社は主に2つの事業が軸になっています。まず『ICTソリューション事業』ではクライアント運用管理ソフトウェア『SKYSEA Client View』をはじめとする自社パッケージ商品の開発 / 販売、ICT環境整備を行っています」

佐々木「もうひとつの事業が、ソフトウェアの受託開発を行う『クライアント・システム開発事業』です。カーエレクトロニクス、モバイル端末をはじめとする組み込み開発から業務系システム開発まで、幅広い分野のソフトウェア開発、検証事業に携わっています。

- 2つの事業の売上構成比はいかがでしょうか。

佐々木「パッケージ製品を手がけるICTソリューション事業が41.2%、寺岡と共に私が所属しているクライアント・システム開発事業が58.8%になります。

寺岡「弊社についてパッケージメーカーの印象を持っていただいている方が多いのですが、事業としてはソフトウェアの受託開発を先行していました。現在は両方を上手く拡大させていくフェーズとして取り組んでいます」

- テレビCMをはじめとする情報発信を積極的に行っている印象がありますが。どのような狙いからですか?

佐々木「情報発信については、社名認知や業容理解を目的に行っています。ただ、クライアント・システム開発事業部で手がけるシステム、製品は基本的にクライアントであるお客様のシステム、製品のため、PRの際に、弊社の名前が出せないという理由もあり、パッケージ製品を中心にテレビCMを行っています。もうひとつは採用目的です。7~8年前から中途採用が徐々に難しくなり、新卒の採用と育成にも注力する人材戦略に切り替えました」

寺岡「テレビCMを放映するようになってからは、内定辞退率が大幅に下がり、また、近年はテレビCM以外にも若い世代へ向けてソーシャルメディアやYouTubeチャンネルの運用にも力を入れています。まだまだ試行錯誤の最中ですが、社名認知や人材採用強化という目的は一定ラインまでは達成できていると考えています」

「年齢も社歴も関係ない」手厚いサポート体制で取り組む人材育成

- Sky様の働き方における方針やカルチャーについて教えてください。

寺岡「一言で言うと“実力主義”です。弊社は年功序列も廃止して、実績を上げた社員が昇格できる環境を整えています。若手にもまんべんなく、チャンスを与えることに会社として取り組んでいます」

- 具体的なエピソードなどはありますか?

寺岡「新しい部門の立ち上げの際に、若手社員から『やってみたい!』と手が挙がりました。スキル的にはまだまだ及ばない部分もありましたが、社員の意欲やスキル獲得のチャンスにもなると思いチームに登用しました。“実力主義”と言うとややドライな印象を受けるかもしれませんが、上長がフォローしたり、既存プロジェクトに影響がないように調整したりと会社一丸となってバックアップしています」

佐々木「また、優れた業績を上げた社員には、昇格、表彰制度もあります。半期ごとに業績報告会という社内イベントが開催され、その場で、昇格、表彰を行っております。また、次回の社内イベントでは、次期幹部候補の社員に新設された“Skyドリーム賞”が贈られる予定です。年齢に関係なく、社員の活躍をしっかり見ていこうという趣旨で実施しています」

- Sky様ではどのように社員の意見を集めていますか?

佐々木「社員の意見を集めて経営に活用する“衆知経営”が根付いていると思います。例えば自社製品の改善案を募集する際も、約3,600人の全社員が参加する社内ポータルサイトを使って意見を集めました」

- 人材育成の取り組み内容について教えてください。

佐々木「ここ数年は、特に新卒社員の育成に力を入れています。例えばエンジニアの新卒社員1人に対して、まず手取り足取り教えるメインチューターを1人付けます。さらに2〜3年目の若手と現場上長が担当するサブチューターが1人ずつ、管理職チューター1人を加えた4人体制でサポートしています。技術面だけでなくクライアントとのコミュニケーション面もフォローし、業務の中でのメンタル面のケアにも注力しています」

寺岡「3年目には後輩を率いて、チームリーダーを担当したり、開発工程以外のスケジュール管理を担当したりしている社員もいますよ。やる気のある社員には、活躍できる場をどんどん提供しています」

デジタル人材不足の時代こそ、エクストリームの「採用力」が活きる

- 外部人材を活用されていますが、どのような業務を担当しているのでしょうか。

寺岡「最近では開発スタイルも多様化しており、スクラム開発やアジャイル開発なども増加傾向にあるため、外部か内部か関係なくスキルや適性に合わせてプロジェクト全体に関わっていただいています。上流工程に経験がある方は要件定義をはじめ、スクラムマスターとして活躍されている方もいます」

- Sky様では外部人材にどのような働き方を求めるのでしょうか。

寺岡「素直でコミュニケーション能力があることを重視しています。1 日中ずっとモニターを見て仕事している人というよりは、会話しながら仕事を進められる人の方が弊社のカルチャーにフィットすると思います。もうひとつがチャレンジ精神ですね。エンジニアとしてのスキルだけでなく、新しい技術や未経験の業務分野に対するチャレンジ精神を尊重し、共に成長できる人材を歓迎しています」

- Sky様に参画しているエクストリームのエンジニアについて、役割や働きぶりはいかがでしょうか。

佐々木「東京と名古屋で計13名のエクストリームのエンジニア様に参画していただいております」

寺岡「東京エリアでは、一番長い方で2016年から参画いただいております。彼はシステム開発の中でデベロッパーとして活躍し、プロダクトの開発やPOCなども担当していただいています。リリース前には夜勤体制でご対応をお願いする事もあり、とても頼りになる存在です」

- エクストリーム名古屋オフィスとのお取引をいただいたきっかけや現在のスタッフの働きぶりについて教えてください。

佐々木「東京側での情報交換から、2015年にエクストリーム名古屋オフィスのご紹介を頂き、お取引が開始しました。現在は、主に大手自動車メーカー様のプロジェクトを中心に、7名のエンジニア様に参画頂いております。車両のECU制御、さらに昨今増加している電気自動車にまつわる開発プロジェクトなどで活躍頂いております。電気自動車関連のプロジェクトは今後さらなる増加が予想されるので、引き続きエクストリームの優秀なエンジニア様のご支援を期待しております」

- 自社での人材採用や育成に注力されている一方で、外部人材であるエクストリームに依頼するメリットは何でしょうか。

佐々木「現在、弊社では約700社のパートナー企業から外部人材のご支援を頂いております。ですが、それでも足りないくらいプロジェクトが増え、内容も多角化しています。そのような状況において、特にエクストリーム様には、欲しい時に欲しいスキルを持ったデジタル人材を供給していただけるので、弊社にとって大きなサポートになっています」

佐々木「もうひとつの魅力がデジタル人材の採用力です。昨今のデジタル人材不足は深刻さを増しており、年間で1〜2人しか新規人材を採用できない企業も少なくありません。そんな中、エクストリーム様からは常に新しいデジタル人材を積極提案いただいています。この点は弊社のパートナー企業様の中でも、エクストリーム様ならではの魅力だと感じております。」

寺岡「なおかつ、エクストリーム様の場合は経験者を提案してもらえる点がありがたいですよね。最適なスキルを持った方を提案していただけるので、既存メンバーの業務負担を抑えられ、効率的にプロジェクトを進められます」

佐々木「また、東京・名古屋オフィス共に営業スタッフの対応スピードも抜群です。弊社も、スピード感は大切にしている要素なので、企業カルチャー的にも相性が良いと感じています」

- 今後、エクストリームに期待する点はありますか。

佐々木「現在、弊社には約3,300名の外部人材にご支援を頂いています。ただ、その人数以上に案件数が増加しており、効率的なマネジメントが課題になっています。そのため、例えばエクストリーム様のデジタル人材がチーム単位で参画してもらえるようなオプションがあれば、さらにスムーズに業務が行えるのではないでしょうか。既にチームビルディングができている状態なら、経験の浅い人材がジョインする際もサポートしやすいといったメリットが考えられます。今後のご提案の参考にしていただければ幸いです(笑)」

寺岡「エクストリーム様に期待する人物像としては、新しい技術に興味・関心がある方ですね。例えば生成AIや、ローコード / ノーコード関連のプロジェクトなどが既に浮上しています。技術トレンドの移り変わりはとても激しいので、新しい技術をフォローしている方や、熱意を持った方をご提案いただければ大変嬉しく思います」

- 最後に、Sky様の今後の展望について教えてください。

寺岡「これまでに培ってきた人材育成と情報発信のノウハウを活用しながら、引き続き両事業の拡大に努めていきます。また、弊社は創業から40期を迎えたことで社員の年齢層が変化し、ベテラン社員の定年退職など、人材戦略の新たな課題も発生しています。多種多様な人材が多いエクストリーム様には、パートナー企業として、引き続きサポートを期待しています。東京・名古屋の両拠点でご協力いただければ幸いです」

寺岡様、佐々木様、ありがとうございました。今後も弊社のデジタル人材が最大限のサポートをさせていただきます。

※本インタビューは2023年に実施されました。本文中の情報は取材当時のものになります。

関連する記事

お問い合わせはこちら