業界有数の技術力を駆使し、高品質なスマートフォン向けオンラインゲームを開発
株式会社 Aiming
第一事業部 事業部
部長/ ゲームデザイナー 水島 克 氏
株式会社Aiming様(以下、Aiming様)はスマートフォン向けオンラインゲームの企画・プロデュース・開発・運営を行うゲーム制作会社です。
『剣と魔法のログレス』(株式会社マーベラス様との共同事業)、『ドラゴンクエストタクト』(企画・制作 株式会社スクウェア・エニックス 開発Aiming)、『かみながしじま ~輪廻の巫女~』、『脱獄ごっこPRO』(LiTMUS株式会社様との共同事業)などのヒットタイトルで知られ、MMORPGや対戦アクションなど、幅広いジャンルのゲームを手がけられています。
数々のヒットタイトルを実現する、高い技術力も特色のひとつ。ゲーム開発に必要な『ストーリー』や『キャラクター』制作、『UI/UX』に加えてオンラインゲームには欠かせない『リアルタイム通信』の技術を高水準で有している、数少ないゲーム制作会社の一つです。
現在、Aiming様の第一事業部にはエクストリームからエンジニア、プランナー、デザイナーなど幅広い職種のデジタル人材が参画しています。今回はエクストリーム『デジタル人材事業』の導入インタビューとして、Aiming様の事業における特色や今後の展望、エクストリームのスタッフの働きぶりなどをお聞きしました。
「ゲームに飽きても友達には飽きない」独自のコンセプトを実現する技術力
+御社の事業における強みについて教えてください。
「没入感のあるUX、精細なアートワークなどを備えた、高品質なゲーム体験を実現する開発力が強みです。そもそも弊社自体が、“プレイヤーが熱中できるスマートフォン向けオンラインゲームを作りたい”というコンセプトの元に設立されました」
+なぜ、そのようなコンセプトが生まれたのでしょうか。
「弊社が設立された2011年当時は、電車通勤の時間など、スキマ時間で手軽にプレイできるスマートフォン向けオンラインゲームがトレンドでした。一方で、よりコアなゲームファンの期待に応えられるスマートフォンゲームを作ることはできないか、という想いが弊社の出発点になりました。創立メンバーにはPC向けオンラインゲームの開発・運営経験を持つメンバーが多く、技術的なバックグラウンドがあったことも理由の一つです」
+そのようなコンセプトの元、2013年にリリースされた『剣と魔法のログレス』は大ヒットを記録しました。
「他のプレイヤーとチャットでコミュニケーションを取りながらプレイできる点や、戦略性の高いゲーム設計が評価されました。弊社のCEOである椎葉が度々発言しているキャッチフレーズとして“ゲームに飽きても友達には飽きない”というものがあります。ただ運営が提供したコンテンツを消費するだけではなく、他のプレイヤーとつながることでゲーム体験が何倍も面白くなると考えています」
+MMORPGのような同時接続型のゲームでは、通信処理技術なども高いレベルが求められるのではないでしょうか?
「スマートフォン向けの同時接続型MMORPGを作れる会社は多くはありません。その意味では、業界の中でも高い技術力があると思います」
+直近の具体的なタイトルなどがあれば教えてください。
「日本のSF小説『銀河英雄伝説』を原作としたアニメ『銀河英雄伝説 Die Neue These』のオンラインゲーム『銀河英雄伝説 Die Neue Saga』を現在開発中です。アニメーションに登場するキャラクターや戦艦などがゲーム内に登場し、提督となって銀河統一を目指す戦略シミュレーションゲームです。アニメや原作のファンの方はもちろん、戦略シミュレーション好きの方や、『銀河英雄伝説』に初めて触れる方もプレイしていただきたいタイトルです」
柔軟な働き方により、離職率の低い職場環境を構築
+働き方について意識していることはありますか?
「私が所属する第一事業部は2021年1月、つまりコロナ禍の真っ只中に設立されたため、柔軟な働き方を前提にしています。実際に最初の2年間はフルリモート体制でしたし、現在も基本的には週3回出社のハイブリッドワークを推奨しています」
+ハイブリッドワークではコミュニケーション面が課題になっている企業も多いですが、何か取り組まれている施策はありますか?
「定期的に1on1ミーティングを実施して社員の声を聞く機会を設けています。プロジェクトでの悩みや希望を相談しやすくなるよう、上長側は別プロジェクトの上長が担当します。1on1ミーティングで集まった意見はプロジェクトや事業部の参考情報として活用し、職場環境の改善に努めています」
+そのような取り組みの成果はいかがですか?
「第一事業部としての結果で言えば、社員の退職率がほとんどゼロであることが挙げられます。コロナ禍で立ち上げから採用を行ってきた組織では珍しい例なのではないでしょうか。組織運営におけるコミュニケーションの重要性がますます高まっていることを実感しており、今後も社員の心身をケアできるよう試行錯誤していきたいです」
Aiming様の社員だと勘違いされることも?エクストリームのスタッフの働きぶりについて
+社員の方と外部のメンバーで、業務領域に違いはありますか?
「特に業務領域は区別していません。例えばエクストリームから参画しているメンバーでも、メインのイラストを担当しているデザイナーの方や、プロジェクトの中核を担っているプランナーの方などもいます」
+エクストリームのスタッフはどのような業務を担当しているのでしょうか?
エンジニア Aさん
「全員を紹介するのは難しいので、エンジニア、デザイナー、プランナーから1名ずつ紹介させてください。まず、エンジニアでとてもお世話になっているのが、Aさんです。コミュニケーション能力がとても高いので、安心して業務を任せられます。とある大型タイトルの実装、新機能の開発を担当しており、開発チームの推進力として活躍されています」
デザイナーNさん
「デザイナーのNさんは担当タイトルのキャラクターデザインをはじめ、アートワークに幅広く関わっています。絵が上手いだけでなく、作業スピードがとにかく早いんです。参画されているプロジェクトのアートワークにおいて、中核を担う存在と言えるのではないでしょうか」
プランナー Iさん
「プランナーのIさんは、弊社が運用に携わっているタイトルを熱心にプレイしてくださっており、プレイヤー視点の改善点を提案してくれています。外部メンバーに対して“弊社が運用しているタイトルをプレイしてください”とは、なかなか言いづらいため、Iさんのように率先してプレイしてくれると本当に助かります。ご本人のキャラクターも面白いので、一緒に働いていてとても楽しいですね(笑)」
+エクストリームのスタッフの働きぶりはいかがですか?
「先に挙げた3名を含めたみなさんに共通する点として、それぞれが持っている技術の専門性が高いですね。それに個性がはっきりしているので、チームの中でも独自の存在感を発揮されている方が多いと感じます」
+コミュニケーションなど、カルチャーフィットの面ではいかがでしょうか?
「みなさん社員と同じ熱量を持って業務にコミットされています。弊社の社員の中には、エクストリームのスタッフを同じ社員だと勘違いしていた人もいるくらいですよ(笑)また、エクストリームのスタッフは社内の懇親会や飲み会にも積極的に顔を出してくれます。強制しているわけではないのですが、本当に自然と参加してくれるんですよね。そういった席でのコミュニケーションも、会社間の垣根を超えた一体感が生まれている要因なのではないでしょうか」
「やらされるだけの仕事はつまらない」楽しくゲームを作ることのできる環境を目指して
+Aiming様が目指す、今後の展望について教えてください。
「第一事業部としては、2つの柱を掲げています。1つは“新しい挑戦に取り組むこと”です。直近の事例では、株式会社UUUM様との事業提携が始まりました。UUUM様の関連企業であるLiTMUS 株式会社様と、インフルエンサーマーケティングを活用したゲーム開発・運営事業に取り組んでいます。具体的には、少人数のチームがインフルエンサーと協力してタイトルを開発して拡散するという、新しいゲーム作りのかたちを目指しています」
+少人数の体制を目指す理由は何ですか?
「昨今のオンラインゲーム業界は制作体制が大規模化し、開発費も高騰しています。一方、私がこの仕事に携わるようになった1990年代後半は、10~20人のコンパクトなチームが珍しくありませんでした。もう一度、少人数でワイワイと楽しくゲームを作るための環境を整えることで、独創的なタイトルを生み出したいと考えています」
+もう一つの方針はいかがでしょうか。
「収益性の高い大型タイトルを作ること”です。幸いなことに弊社は『ドラゴンクエストタクト』をはじめとする大ヒットタイトルの実績があります。このノウハウを活かし、時代にマッチした高品質なゲームの開発を目指します」
+ 2つの柱に対して、Aiming様が求める人物像について教えてください。
「これは私の性格による部分も大きいかもしれませんが、トップダウンの組織ではどうしても限界があると考えています。今のチームの状況ではどう動くべきか、今の市場が求めているものは何なのか……。プロジェクトを取り巻く状況を自ら察知し、行動できるスキルが重要になると思います」
+自律的に動くことのできる人材が求められるということですね。
「その通りです。それに、上からの指示をただやらされるだけの仕事は面白くないですよね?(笑)これからも第一事業部では、プロジェクトに関わるメンバーが楽しくゲーム開発に取り組める職場環境を目指していきたいです」
≪エクストリーム 担当者より≫
水島様、貴重なお話をありがとうございました。今後も最大限のサポートをさせて頂きたいと思っております。