extreme池袋さんぽ 第13回

「ソメイヨシノ」のふるさとは豊島区だった!?

#SDG's

皆さん、こんにちは。エクストリーム広報担当です。エクストリーム本社がある豊島区池袋の気になるスポットを紹介する「extreme池袋さんぽ」シリーズ。第13回目は今の季節にぴったりな桜スポットのご紹介。桜の代名詞として知られる「ソメイヨシノ」と豊島区の関係についても解説していきます。

 

豊島区は「ソメイヨシノ」発祥の地

 

卒業・入学シーズンで桜が街を彩る季節になりました。桜の中でも代表的な品種「ソメイヨシノ」ですが、皆さんも一度はご覧になったことがあると思います。「ソメイヨシノ」は昭和48年8月7日に“豊島区の木”に指定されており、「ソメイヨシノ」と豊島区の関係は遥か昔、江戸時代まで遡ります。「ソメイヨシノ」は江戸時代末期から明治にかけて、染井村(現在の豊島区駒込周辺)で生まれました。

 

諸説ありますが、染井村は大名屋敷の日本庭園を管理する植木職人や造園師が多く集まる土地であり、多くの栽培品種が生み出された江戸の園芸の一大拠点だったそう。

染井の植木職人がエドヒガンとオオシマサクラを配合させ、品種改良を施し新しい桜を作り出しました。当時、桜の名所として名高い大和国(奈良県山岳部)の吉野山にちなんで「吉野桜」名付けて売り出し、全国で広まりましたが、大和国吉野山のヤマザクラが先に「吉野桜」と呼ばれていたため、混同を避ける為に、染井村にちなんで「染井」を冠したといわれています。

 

ふるさと「染井」の地を訪ねる

 

それでは、今回の池袋さんぽは「ソメイヨシノ」のふるさとといわれる、駒込駅からスタートです。

 

▲JR「駒込駅」からスタート

 

染井吉野桜記念公園

JR山手線“駒込駅”より徒歩1分。北口を出て右手に見えるのが「染井吉野桜記念公園」

 

 

▲染井吉野桜発祥の里 駒込の碑

 

記念碑には浮世絵に並んで、下記のように記されています。

 

 

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駒込の一部は江戸時代染井と呼ばれ、巣鴨とともに花卉(かき)植木の一大産地であった。

この地で江戸時代以後、数多くの園芸品種も誕生したが、なかでも染井吉野は、当地の地名から名付けられ、世界を代表する桜の品種となった。

左側の絵は、植木屋の第一人者、染井の伊藤伊兵衛の庭で大勢の人が花を愛でている様子である。

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▲公園内の「ソメイヨシノ」

 

2023年3月現在、「染井よしの桜祭り」ののぼりがたくさんたっています。4月1日(土)同公園で桜まつり開催予定です。

 

 

 

 

門と蔵のある広場

公園を出て北西へ進むと植木職人で地主でもあった旧丹羽家の邸宅跡「門と蔵のある広場」が見えてきます。丹羽邸跡には門と蔵が残されていました。

 

▲「門と蔵のある広場」

 

▲腕木門。豊島区指定有形文化財に登録されている。

 

腕木(うでぎ)と呼ばれる梁で屋根を支える建築形式で、安政6年(1859年)までに3回も修理がされた記録が残っているが建築当時の姿をほぼ残したままだそう。

 

▲鉄筋コンクリート造りの蔵は昭和11年竣工。国登録有形文化財に登録されている。

 

さらに北西に足を延ばし、「門と蔵のある広場」から駒込小学校の前の道を曲がると、桜のトンネルが見えてきます。

 

▲“桜のトンネル“ 両側から咲き誇る桜のアーケード。見上げる人や写真を撮る人も。

 

桜のトンネルを抜けると、右手に“西福寺”が見えてきます。

 

西福寺

▲西福寺

江戸時代から続く寺院。当時の染井地域は大名屋敷、近隣には植木職人たちが住まい、彼らの祈願寺、菩薩寺となっていたそう。

 

染井よしの桜の里公園

西福寺をさらに北西へ進んでいくと“染井よしの桜の里公園”が見えてきます。当日は天気もよく、ベビーカーを押した親子連れも多くいました。

 

 

▲遊具もあり、親子連れや保育園のお散歩コースにも人気。

 

染井霊園

染井よしの桜の里公園から歩く事5分。「染井霊園」に到着です。

 

 

約6万8千平方メートルの敷地には、約100本ものソメイヨシノが植えられています。「染井霊園」には幕末から明治にかけて活躍した大名や活動家、学者らが多く眠っているそうです。

 

▲「染井霊園」入口前のソメイヨシノ

 

駒込駅からスタートした池袋さんぽは染井霊園でゴールです!このまま巣鴨駅まで歩いていくと更に、桜のスポットに出会えます!

今回の池袋さんぽは、豊島区が紹介している豊島区さくらマップ”を参考にしています!巣鴨、大塚周辺でも素敵な桜に出会えますので是非ご覧ください。

 

 

今週見ごろを迎える「ソメイヨシノ」。皆さんも今回ご紹介した桜スポットに足を運んでみてはいかがでしょうか。

今後も豊島区池袋の気になるスポットをご紹介していきますので、お楽しみに!

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Yasuko

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