技術を“味見”してスキルアップ!

AWSの基礎を学ぼう!社内勉強会「eaTech(イーテック)」レポート

#会社制度

IT企業に勤めるエンジニア / プログラマーにとって欠かせない取り組みの一つが、新しいスキルの獲得です。エクストリームではスキル獲得につながる学習をサポートするため、技術共有ツール「Confluence」の活用や、資格取得支援制度などを整えています。

 

上記は会社の制度ですが、中には社員からの提案による自主的な勉強会も開催されています。その一つが、今回ご紹介するエンジニア / プログラマー向け社内勉強会「eaTech(イーテック)」です。

 

eaTechはベテランエンジニアが講師役となり、新規スキル獲得を目指すエンジニア / プログラマーをサポートする目的で開催されました。勉強会の後は懇親会を行うことで社内交流にも活用されています。

 

今回はeaTech第1回の最終回をレポートし、エクストリーム社員がどのように新規スキルを身に付けているのか、その一端をご紹介します。

 

AWSの基本をベテランエンジニアから直接学ぶ

 

「全員揃いましたね。それでは、事前課題のフォローアップから始めましょう」

 

時刻は業務時間終了後の19時。本社オフィス内の研修ルームにて、メイン講師役のKatsuhiroさんの声をきっかけにeaTechが始まりました。第一期のeaTechはAWSがテーマです。全6回の講習でAWSの基礎を理解することを目指し、今回はその総仕上げになる最終回になります。

 

今回の講習は「新規スキルの獲得」を目指しているため、クラウドの専門スキルを持たない社員や、インフラ系の業務に関わっていない社員も多く参加しています。必要なものは新規スキルの獲得を目指す気持ちのみ。クラウドの知見を身に付け、業務の幅を広めてほしいという想いで開催されています。

 

▲若手からベテランまで、幅広い層の社員が参加

 

事前課題のフォローアップが終わった後は、本日の課題についての説明です。今回は実際のAWS環境で指定された作業を行い「最後にHTMLのコンテンツが適切に表示されているか」「制作したサーバー証明書の抜け漏れがないか」を確認できれば課題完了です。講習はハンズオン形式の作業に重点を置くことで、AWSについて理解を深められるように工夫されています。

 

▲Google Meetで画面を共有し、テキストでも内容を追えるよう工夫されています

 

 

課題の説明が終わった後はハンズオンに入り、各自で作業に取り組みます。早速、黙々とPCに向かう受講者たち。わからない部分は2人の講師がサポートにまわり、わかりやすく指導します。

 

「あぁ、こうすればいいのか」「それならいったんローカルに落として……」次第に受講者同士の会話も熱を帯びはじめ、隣同士で教え合ったり、談笑したりしながら課題を進めていきます。

 

 

合間にはメイン講師のKatsuhiroさんが、ちょっとした業務上のトピックを話すことも。

 

「インフラ系のエンジニアたちとの会話では『冪等性(べきとうせい)』という単語がよく出てきます。『何回操作しても、必ず同じ結果が得られる』というような意味ですね。なぜ冪等性がインフラやクラウドの業務にとって重要な概念かと言うと……」

 

時間にすれば数分の会話ですが、ベテラン社員の暗黙知を自然と吸収できる貴重な瞬間です。このような小さなインプットの積み重ねも、社員同士で勉強会を開くひとつのメリットかもしれません。

 

▲一人ひとりに声をかけ、細やかにサポート

 

▲課題をクリアした受講者の画面には、花火の演出が

 

 

あっという間に約1時間の制限時間が終了しました。中には時間内に課題を終えられなかった受講者もいたようですが、終わらなかった方向けのフォローアップがある旨が伝えられ、全6回のAWS講習が幕を閉じました。

 

 

研修を終えた受講者たちは社内交流スペース「Co-CORE(ここあ)」へ移動し、eaTech恒例の懇親会がスタートです。すでに机の上にはフード類や冷えたお酒がスタンバイ!メニューの内容は毎回アンケートを取って内容が決められるそうです。頭をフル回転した後の乾杯は格別ですね。

 

 

受講者のみなさん、お疲れ様でした!

 

「同期の活躍が勉強のモチベーションに」eaTech受講者インタビュー

 

続いては、eaTechの受講者でもあり、2020年新卒入社のお二方に講習を終えた感想を聞いてみました。

 

【Shun】エンジニア(2020年新卒入社)

 

・eaTechに参加しようと思ったきっかけを教えてください。

「私は現在開発業務を担当しているので、業務の中で直接AWSを触る機会があるわけではないんです。ですが開発側がインフラを理解しておくことは、プロジェクトを円滑に進める上で重要だと考え参加を決めました」

 

・インフラ業務が未経験とのことですが、不安はありませんでしたか。

「多少ありましたが、講師のみなさんから丁寧に教えていただけるので問題ありませんでした。『エクストリームはやる気さえあればスキルを身に付けられる環境なんだ』と改めて実感できる機会になりました」

 

・参加した感想はいかがですか。

「実際のAWSを触るハンズオン形式なので直感的に学ぶことができ、内容を覚えやすいと感じました。また、講師のお二人から実際の業務でのエピソードを交えながら解説していただけたので、とてもためになりました!」

 

・今後学びたいテーマはありますか。

「同じインフラ系ならLinuxのアーキテクチャから勉強したいです。後は、システム開発の上流工程に関する講習や見積もりの仕方であったり、契約時にこういう点を明確にしておかないと後々痛い目を見るぞ、とか(笑)今は開発業務が中心なので予算編成などには関わっていないのですが、後々のために学べればとても嬉しいですね」

 

【Yuya】エンジニア(2020年新卒入社)

 

・実際に参加してみて「ここが良かった」というポイントは何ですか。

「ベテランエンジニアから直接教えていただける点などたくさんあるのですが、無料で受講できる点は大きなメリットだと思います。特にAWSのような業務で使うサービスだとなかなか自分では費用を出しにくいですし、外部講習も少なからずお金が掛かるので、非常に助かりました」

 

・eaTechで学んだ内容が、現在担当されている業務に役立った点はありますか。

「現在担当しているプロジェクトではAWSではなく、GCP(Google Cloud Platform)を使用していますが、考え方が似ている部分も多く、クラウドサービスの概念を学ぶという点において、研修がとても役立っていると思います」

 

・今回のeaTechで、特に難しかった点は何でしょうか。

「いや、難しいところだらけですよ(笑)でも実際に手を動かしながら触ることで初めて理解できた部分も多かったです。それでも講師の方につきっきりでサポートしていただいたり、後日にテキストでわからなかった部分を解説していただけたりと、手厚いフォローのおかげでよく理解できました」

 

・外部講習と違って、社内講習会だとリラックスして取り組めたのではないでしょうか。

「そうですね、とても安心感があります。でも、顔見知りだからこそ刺激を受ける部分もあって。今日も一緒に参加していた同期がサクサクと課題を解いていく様子を見て、思わずライバル心に火が付いてしまいました(笑)これからも負けないように、インプットを続けていきたいと思います」

 

「“技術を味見する”感覚で楽しく学んでほしい」eaTech講師インタビュー

▲Katsuhiroさん(左)とRenさん(右)

 

続いては、eaTechの講師を担当したKatsuhiroさんとRenさんに、eaTech開催の狙いを聞きました。

 

・「eaTech」とは、どういう意味が込められている名称なのですか。

Ren「こちらは上司が発案したもので、eaTechとは、eat(食べる)とtechnic(技術)を掛け合わせたものです。“技術を味見する”=まずは新しい技術に触れてみよう!という意味で命名しました。まじめな研修ではあるのですが、会話や雑談があったり、軽く食事をしながらできればいいなぁ、という想いも入っております」

 

・eaTechを始めた経緯について教えてください。

Katsuhiro「最初のきっかけは上司との会話です。社内の面談で、複数のメンバーからAWSを学習したいという声が上がっていると知りました。私もAWSに関しては外部の勉強会で学んでいたので、今度は自分が社内にノウハウを還元したいと思い、eaTechの開催に至りました」

 

 

・全体の構成など、工夫した点はありますか。

Ren「回数が限られている為、作業ボリュームの大きいハンズオンの内容を各回で均等に割り振れるよう工夫しました。例えば、研修で利用する資料は受講者が極力手打ち入力を行わなくても良いように、それぞれ個別の入力内容をテキストに取りまとめています。実際に手を動かすことに集中してもらって、AWSの理解を優先してもらうように意識しました」

 

・社内勉強会の課題のひとつとして、受講者のモチベーション維持がありますが、どのような対策を行いましたか。

Ren「勉強会の後に開催される懇親会のお食事のメニューです(笑)勉強会毎にメニューを変えて用意しました。皆さんも楽しんでくれたようで、次第に毎回誰かが美味しいお酒を持参してくれるようになりました(笑)」

 

・懇親会でのコミュニケーションも、社員交流やリフレッシュにつながると思ったのですが、いかがですか。

中山「そうですね。懇親会をきっかけに、業務中にコミュニケーションを取る機会が増えたように思います」

 

 

 

・最終回を終えて、手応えはいかがですか。

Katsuhiro「ベテランエンジニアから若手までが席を並べて、終始和やかな雰囲気で開催できました。メンバー同士でフォローし合う場面も多々あり、メンバー間の距離が縮まったように思います」

 

・今後eaTechで取り組みたいテーマや目標について教えてください。

Ren「今回はインフラエンジニアが非インフラ系エンジニア向けにAWSの講習を行いましたが、今後はアプリエンジニアが行う開発言語の講習、デザイナーが行うデザインの研修など、研修の幅を広げていきたいです」

 

Katsuhiro「受講者に取っては学びたいサービスがたくさんあるはずなので、勉強会の資料をどれだけ拡張できるかが今後の課題だと感じています。また、リモートで他の部署と共同開催するのも面白そうですね。まだまだ構想段階ですが、やれることはたくさんあるのではないでしょうか」

 

 

 

Katsuhiroさん、Renさん、受講者の皆さん、ありがとうございました!

 

エクストリームには個性豊かなスキルを持つクリエイターが集まっており、それぞれの強みを活かして日々の業務に取り組んでいます。多様な人材が集まっているからこそ、お互いのノウハウを共有し合い、共に成長できる仲間に出会うことができる。そのような点も「デジタルクリエイタープロダクション」であるエクストリームの特色と言えるのではないでしょうか。

 

 

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