エクストリームでは、エンジニアを目指す方、これからエンジニアとしてステップアップしたい方へ向けて、様々な視点で情報をお届けしてまいりました。今回は今までの記事も振り返って紹介しながら、改めて「エンジニアが市場価値を高めるポイント」について、考えてみたいと思います。
■IT業界の「今」を把握する
まず、エンジニアの皆さんが活動する土台であるIT業界の状況は今、どのようになっているのかを下の記事で振り返ってみましょう。
IT業界の労働実態や抱える課題について、調査データを基に紹介しています。有給取得率や労働時間など、労働者個人としての観点では、改善傾向にありながらも、ITニーズの拡大により、業界的には人材不足が大きな課題となってきています。
エンジニアの需要が高まる中、どのような姿勢や意識を持つことが、市場価値の向上に繋がるのでしょうか。
いくつかの視点でご紹介している記事を振り返りながら、見ていきましょう。
■基礎としての心得について
市場価値向上を考える際に、ついついスキル面にのみに意識が向かいがちですが、まずはその前の基礎知識として、情報セキュリティに関する高い意識と倫理観、そして情報の取り扱い方法や漏洩を防ぐためのセキュリティの基本情報を知っておくことが重要です。
高いスキルを持っていることはもちろん大きな強みですが、基礎的なことをしっかりと把握していることも、エンジニアとしての価値に繋がります。
特に個人情報については、一般的な会社員が持つべき注意点と合わせて、開発したソフトウェアでどのように取り扱われるのか、漏洩のリスクはないのか、という視点を持つことが強く求められます。
《これからのエンジニアに必要な個人情報の取り扱いに関する倫理観と基礎知識》
■情報感度を高めることの重要性
IT業界では技術の進歩が非常に早く、エンジニアは常に自分の技術・知識をアップデートすることが求められます。今トレンドであるプログラミング言語も数年も経たずに時代遅れになり、保守開発では利用されるが新規開発では利用されなくなる、ということも考えられます。そういった意味では、「情報収集」はシステムエンジニアとして働いていく上で、最も基本的かつ重要なスキルと言えます。
下の記事では、「IT 業界の流行が把握できるサイト」「エンジニアが業務で活用できる便利サイト」「技術的な情報のキャッチアップに役立つサイト」という視点でいくつかのサイトを紹介していますので、効果的なインプットにご活用ください。
■資格の取得
市場価値を高めるひとつの視点として、IT関連の資格を取得することを考える人も多いのではないでしょうか。もちろん間違ったアプローチではありませんが、ただ闇雲に取れば良い、というものでないのも確かです。
下の記事では、資格を取得することの意義についての考察と、資格取得の上で重要になることや、どの資格を取ることが目指す方向にマッチするのか、そしてオススメの資格例などを紹介しています。ご自身のキャリアにおける目的を明確にした上で、資格の取得に向けて動くのも良いでしょう。
■スキルアップの手段としてのスクールという選択
エンジニアとしてのスキルアップにはいくつかの手段・アプローチがありますが、会社での業務や自身の周辺環境では習得しづらい領域の知識・技術であれば、プログラミングスクールに通うこともわかりやすい一つの方法です。
下の記事では、プログラミングスクールをどのような視点でどのように選んだらよいのか、についてや、オススメのスクールをご紹介しています。
スキルの体系的な習得に向けたきっかけの情報としてご活用ください。
■キャリアについての考察と自身の現在位置の把握
スキルアップとはつまり「どのようにキャリアを形成していくのか」ということに繋がりますが、キャリアについてどのように考えたらよいのでしょうか。
急成長するIT業界では、多くの新たな職種が生まれ、エンジニアにとってもその職種の多様化は、キャリアの可能性が拡大するポジティブな要因ですが、これまでなかった職種の選択肢が増えたことは、キャリアビジョンを再認識する事が求められているとも言えます。
下の記事では、エンジニアのキャリアパスについての整理とこれからの時代にどのようなキャリア志向を持つべきか、その考え方についてご紹介していますので、思い描く未来のためのヒントとなるはずです。
■まとめ
常に進化を続けるIT業界でメインストリームを生きるエンジニアが、市場価値を高めるためにはどのようにしたら良いか、その答えを簡単に言い切ることは難しいですが、業界を広く把握し、どのようなエンジニアが市場に求められているかの分析と、その中で自身がどうなりたいかのビジョンとキャリアを明確に持つこと、そしてそのために必要なスキルや知識の習得を目指しつつ、常に新しい情報のキャッチアップを行う。そういった動きの中で、それぞれが答えを見つけていくことになります。
アプローチは必ずしも一つではありません。キャリアパスや、フリーランス等も含めたエンジニアとしての働き方の理想像は様々ですので、ご自身にあった道を考えてみると良いでしょう。