extreme池袋さんぽ第3回

マンガの聖地を散策!「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」取材レポート!

#extreme池袋さんぽ #豊島区

 

皆さんこんにちは。エクストリーム広報担当です。

 

エクストリーム本社がある豊島区池袋の気になるスポットを紹介する「extreme池袋さんぽ」シリーズ。

第3回目の今回は、2020年7月にオープンした「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」の取材レポートです。

豊島区文化商工部の熊谷さんへお話しを聞きながら、再現された「トキワ荘」を体験してきました!

 

※「トキワ荘」…1952年12月、豊島区椎名町5丁目(現南長崎3丁目)に棟上げされた木造2階建のアパート。手塚治虫氏、寺田ヒロオ氏、藤子不二雄Ⓐ氏、藤子・F・不二雄氏など、日本を代表するマンガ家たちが共に青春時代を過ごしたといわれている伝説のアパート。

 

トキワ荘ゆかりの地 椎名町を散策

池袋駅から西武池袋線で1駅。椎名町駅に着くと、駅南口に通じる階段の踊り場には「トキワ荘」と日本を代表するマンガ家9名、そして人気のヒーローたちが一同に集まった巨大壁画がお出迎え!

 

▲椎名町駅南口階段踊り場で昭和30、40年代の懐かしいヒーローたちがお出迎え。

 

 

椎名町駅を出ると「トキワ荘ゆかりの地 散策マップ」もあり散策の手助けをしてくれます。

また、豊島区のHPからも「トキワ荘ゆかりの地 散策マップ」をダウンロード出来ますのでこちらも参考にしてみてください。

 

 

それでは、extreme池袋さんぽスタートです!

 

トキワ荘通りを進んで行くと、トキワ荘のマンガ家たちが足しげく通っていたという中華料理店 「松葉」が見えてきました。藤子不二雄Ⓐ氏は自伝的マンガ「まんが道」にて、マンガ家たちが松葉のラーメンを食べながら談笑する話を描いてしまうほど「松葉」のラーメン大好きだったそうです。腹ごしらえにまずはこちらでラーメンを「ンマ~イ!」して行きましょう!

 

 

「松葉」のラーメンを堪能した後は、豊島区南長崎公園に立ち寄るのもお忘れなく。

 

▲ラーメン屋台モニュメント

 

南長崎公園入り口に設置された「ラーメン屋台モニュメント」は「ラーメン大好き小池さん」のモデルとなった鈴木伸一氏ご本人が「マンガの聖地としま!モニュメント」のために書き下ろしたものでもあります。

 

※「マンガの聖地としま!モニュメント」…豊島区と地域とが連携し、マンガによる街づくりの一環として豊島区にゆかりあるマンガ家のキャラクターをテーマにモニュメントを設置する取り組み。

 

トキワ荘公園に到着

▲「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」のある「南長崎花咲公園(トキワ荘公園)」

 

 

公園の入り口には、記念碑「トキワ荘のヒーローたち」が設置されています。

 

 

記念碑台座部分にはトキワ荘に入居していた10人のマンガ家たちの自筆の似顔絵とサインが刻まれ、その上部にはトキワ荘のブロンズ模型が乗っています。模型の玄関前にあるスクーターは、当時、毎日のようにトキワ荘に通っていた「つのだじろう」氏の愛車で、つのだ氏をはじめとする、多くのマンガ家たちも住人たちと共に青春時代を過ごしていたそうです。

 

公園を奥へと進んでいくと、「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」が見えてきました。

 

▲ほぼ原寸大で再現された「トキワ荘」の外観。

 

 

トキワ荘が出来てから10年経った様子を再現するため、古く感じさせる「エイジング」という加工を施している。

 

▲建物裏手の壁や手すりにも錆や汚れ。これも加工だとは思えないほどリアル。

 

▲マンガ家たちが編集部との連絡に使用していた電話ボックスも復元。

 

▲トキワ荘マンガミュージアム担当課長 熊谷さん

 

‐ 本日はよろしくお願いいたします。

 

熊谷氏(以下、熊谷):「よろしくお願いいたします。それでは早速ご案内いたします。まずは、こちらの階段から2階へどうぞ。」

 

玄関で靴を脱ぎ、入館するとまずは順路の2階へ向かいます。急勾配な階段をのぼると「ギシギシ」と足元からきしむ音に驚きます。

 

▲当時はなかった手すりは安全面を考えて設置。

 

 

きしむ階段をのぼり、2階の廊下に立つと天井の低さや裸電球の薄暗い照明と相まって、途端にタイムスリップしたような不思議な感覚を覚えます。

 

‐ 階段のきしむ音にはびっくりしました!出来たばかりの建物だと分かっていても不思議な気持ちになりますね。

 

熊谷:「階段は当時の雰囲気を再現するために、あえて音が出るように設計しました。建物自体は鉄骨で作られていますが内側は木造と、二重構造になっています。ただ、階段においては、傾斜が急なので安全性を考慮して手すりを設置したり、どなたでも楽しんで頂けるように館内にはエレベーターも設置しています。」

 

まずは、常設展示室で椎名町の歴史を振り返ってみましょう。

 

▲常設展示室「トキワ荘のあった椎名町の歴史」

 

- トキワ荘のあった昭和時代、椎名町はどんな様子だったのでしょうか。

 

熊谷:「マンガ家たちがトキワ荘で青春時代を過ごしたのは、1950年~60年代で戦後の復興が急ピッチで進められた時期にあたります。椎名町からほど近い池袋の発展も著しく、デパートや映画館などの商業・歓楽施設が次々と誕生しました。椎名町は池袋へのアクセスも良く、地方から上京してきた若者向けに木造賃貸のアパートが続々と建てられました。特に個人経営のアパートが多く、トキワ荘もそのひとつになります。」

 

マンガ家たちの生活を体感

▲共同炊事場

 

▲カルピスの瓶や網に入った固形石鹸など、時代を感じるアイテムが盛りだくさん。

 

調理台の上にあるラーメンどんぶりは、住人たちが好んで食べていた中華料理店「松葉」のもの。「松葉」に当時のラーメンどんぶりが3つ残っており、そのうちの1つを提供して頂いたそうです。

 

▲流し台は洗面所や洗濯などでも使われていた様子も再現

 

‐ 干してある洗濯物、食べ残しのラーメン、積まれた食器、ガスコンロの汚れやシミ、細かいところまで再現してされていて圧巻ですね。ここまでの再現は大変だったのでは?

 

熊谷:「再現するにあたり、一番苦労したのは色でした。当時の写真はモノクロがほとんどなので(笑)地域の方々や住人だったマンガ家の先生たちにご協力いただきました。建物や扉、壁のエイジング加工は映画美術を担当している職人さんにお願いしました。お陰様で、ご来館いただいた方々からも再現が素晴らしいと嬉しいお声をいただいています。」

 

共同炊事場はお互いのマンガの進捗を話し合ったり住人同士のコミュニケーションの場としても使われていたそうです。

赤塚不二夫氏と石ノ森章太郎氏の、夏の深夜に暑くて流し台に水を溜めて一緒に水浴びをしたエピソードや「まんが道」に出てくる「キャベツ炒め」や「チューダー」もここで誕生したと思うと感慨深いですね。

 

リアルに再現された部屋

▲18号室。山内ジョージ氏が住んでいた部屋の再現

 

汁が残ったラーメンの容器や描きかけの原稿など、まるでついさっきまで人がいたような雰囲気を感じるほど。ついつい見入ってしまいます。

 

‐ 窓の外の景色は…絵でしょうか?

 

熊谷:「建物の窓は二重構造のため外が見えない作りになっているので、実際の部屋から見えた風景を絵で再現しています。とある部屋からは、トキワ荘の向かいにあった電話ボックス「落合電話局」も描かれているので、探してみるのも楽しみのひとつですよ。」

 

▲19号室。水野英子氏が住んでいた部屋の再現。

 

 

トキワ荘で唯一の女性メンバーである水野英子氏が入居当時、部屋が殺風景だと感じ、自身が描いたポスターを貼っていたのをご本人が再現したもの。

 

廊下を挟んで、トキワ荘の歴史や暮らしを紹介する部屋、実際にマンガを描く体験ができる部屋、マンガ家になりきって写真撮影できる部屋(2020年8月、新型コロナウイルス感染症対策のため休止中)、よこたとくお氏が住んでいた再現居室(時期によって、鈴木伸一氏と森安なおや氏の展示に入れ替え予定)などなど、各部屋に趣向が凝らしており、多方面から「トキワ荘」のあった時代と住人たちの生活を体感できるフロアになっています。

 

様々な角度からマンガを楽しむ

2階で住人たちの生活を堪能したあとは、マンガラウンジと企画展示室がある1階へ。

 

1階のマンガラウンジは、壁一面にトキワ荘にゆかりのあるマンガ本や関連書籍がびっしりと並び、自由に読むことが出来ます。(2020年8月、新型コロナウイルス感染症対策のため閲覧休止中)

他にも、トキワ荘のジオラマやマンガ家のインタビュー上映、史年表のパネル展示なども行っています。中でも、1982年にトキワ荘解体の際に手塚治虫氏が2階天井板に「リボンの騎士」サファイアと自画像を描いた「トキワ荘の天井板」も展示されており、こちらも必見です!

 

▲1階マンガラウンジ。縦約90センチ横約30センチの「トキワ荘の天井板」の現物。

 

 

企画展示室では「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」開館記念企画として、「漫画少年とトキワ荘 ~トキワ荘すべてはここからはじまった~」を開催しています。2020年9月30日までの開催ですのでお見逃しなく。

 

‐ 「漫画少年」について教えてください。

 

熊谷:「昭和22年~30年にかけて刊行していた月刊のマンガ雑誌です。『漫画少年』は当時珍しかった、マンガの投稿コーナーがあり、全国のマンガ家を夢見る若者たちの登竜門になっていました。手塚先生が「ジャングル大帝」を連載したことで知られていますが、他にも石ノ森先生やトキワ荘ゆかりのマンガ家たちがこぞって投稿したマンガ雑誌なんですよ。『漫画少年』からは現在も活躍されているマンガ家やクリエイターたちが数多く誕生しました。」

 

漫画少年の現物展示の他にもトキワ荘ゆかりのマンガ家たちの生原稿や1986年に豊島区立郷土資料館で開催した特別展「トキワ荘のヒーローたち」でマンガ家たちが寄せ書きをした襖も見ることが出来ます。

 

熊谷:「ミュージアム開館に伴い、企画展示室の壁には現在活躍中のマンガ家先生たちによるお祝いのイラスト入り色紙も飾られていています。企画展は9月末日までになりますのでこちらも是非お楽しみください。」

 

‐ 本日はありがとうございました。最後にひとことメッセージをお願いします。

 

熊谷:「トキワ荘が老朽のため取り壊されてから、地元では惜しむ声が多く上がっていました。モニュメントの設置など様々な活動を続ける中で、今回、多くの皆さまのお力添えによって「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」を開館することが出来ました。

マンガ・アニメ文化を次世代へ継承する拠点として、トキワ荘ファンの方々をはじめ、地域の皆さま、世代を超えて様々な人が「見て・聞いて・体感して」楽しめるミュージアムになっています。皆さまのご来館を心よりお待ちしております。」

 

今回は「豊島区立トキワ荘マンガミュージアム」について紹介いたしました。是非皆さんも、実際に見て・聞いて・体感し、「トキワ荘」の魅力と昭和時代の懐かしさを感じでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

 

 

豊島区立トキワ荘マンガミュージアム:https://tokiwasomm.jp/

 

今後も豊島区池袋の気になるスポットをご紹介していきますので、お楽しみに!

 

 

この記事を書いた人

Yasuko

職種
広報

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