話題のデジタルクリエイティブを体験

AIロボットが接客?「ゼロ軒めロボ酒場」をデジタルクリエイターがレポート

#インタビュー

※本記事は2020年3月に取材したものです。

 

 

エクストリームは多様なスキルを持つエンジニア・クリエイターがクライアント企業へソリューションを提供する「デジタルクリエイタープロダクション」です。

 

当社がIPを保有する『ラングリッサー』や『メサイヤ』などゲーム業界で広く認知されているエクストリームですが、近年ではIT・WEB業界の開発実績も伸長しています。

お客様に高品質なソリューションを提供するために、視野を広げ、業界のトレンド情報などのインプットも欠かせません。

今回はエクストリームが注目するデジタルクリエイティブの導入事例として、養老乃瀧株式会社様(以下、敬称略)が運営する「ゼロ軒めロボ酒場」を取材させていただきました。

 

このゼロ軒めロボ酒場は、文字通りロボットがお酒を提供してくれる実証店舗です。なぜ居酒屋チェーンである養老乃瀧がこのようなプロジェクトを実施したのか。デジタルクリエイティブと飲食業界の組み合わせによる今後の可能性を探ります!

 

人手不足問題にAIロボットで応える

ゼロ軒めロボ酒場のレポートに先立ち、まずはエクストリーム本社からもほど近い養老乃瀧様本社にて広報担当の長島様にお話を伺いました。

 

▲養老乃瀧株式会社 営業グループ 営業戦略セクション

広報チームリーダー 長島様

 

・今回のプロジェクトに至ったきっかけを教えてください。

「ひとつはやはり、飲食業界の大きな課題である人手不足問題ですね。それに加えて、既存の居酒屋にはないエンターテイメント性を提供できると考え、今回のプロジェクトが実施されました。そのためロボットはドリンクを作るだけでなく、お客様に話しかけたり、タブレット画面に表示された表情が変化したりと、お客様が楽しめる仕掛けを取り入れています」

 

・ロボットがお客様に話しかけるセリフはAIが判断していると伺いました。

「約200パターンのセリフが登録されており、筐体上部に設置された4つのカメラがお客様の表情や性別を識別し、セリフを使い分けて話しかけています。さらにお客様の顔の表情を認識し「この属性のお客様に、このタイミングでこのセリフを言うと反応が良い」とAI自身が学習して、セリフを選別する精度を向上させています。ただAI自体が新しい言葉を考られるわけではないので、新しいセリフは我々が手動で追加しています」

 

・将来的にはAI自身がセリフを自動生成したら面白いですね

「ロボットが「今日のビール代は100円で良いよ」なんて言い出したら怖いなあ(笑)最終的には人間が管理する部分も必要になりますね」

 

「居酒屋 × IoT」でハッカソンを実施 業界の垣根を超えて課題解決へ

 

 

・今回のプロジェクトですが、テクノロジーの導入に対して非常に柔軟な印象を受けました。

「弊社は他にもITを取り入れた施策を打ち出しています。例えば「居酒屋×IoT」をテーマに、池袋本社でハッカソンを開催しています。個性的なアイデアがたくさん生まれており、我々としても非常に刺激を受けています。例えば、普段は会えない親御さんと画面越しにお酒を楽しみながら、お互いのテーブルに設置されたロボットアームがお酌の動作を再現してくれる「遠隔お酌システム」などは大盛り上がりでしたね(笑)ビールや軽食付きのハッカソンである点も非常に好評なので(笑)今後も続けていきたいです」

 

・飲食業界がテクノロジーを導入する上で、何が重要だと考えていますか。

「人間とテクノロジー、両者の得意分野を組み合わせることでしょうか。そもそもゼロ軒めロボ酒場のコンセプトは「協働型ロボット」です。例えばお客様から「この焼酎、薄めにできない?」とオーダーされたとしても、ロボットは規定のドリンクしか作れません。イレギュラーな部分は店員が臨機応変にカバーしつつ、ロボットは稼働時間の長さなどの強みを発揮する。そういった人間とテクノロジーの「チームワーク」が今後ますます求められていくのではないでしょうか。協働型といえば、最近は店員さんたちもロボットに愛着が沸いているようで、実施期間の終了を寂しがっていますよ(笑)」

 

長島様、ありがとうございました。

続いてはいよいよゼロ軒めロボ酒場に移動し、実際にロボットによる接客を体験してみましょう。レポートしてもらうのはエクストリーム・テックファンド事業本部長の工藤です。

 

ロボットアームの動作に驚き ゼロ軒めロボ酒場を体験

 

 

時刻も19時を周り、すでに多くのお客様で賑わっている一軒め酒場池袋南口店。中でも人だかりができているのが、ロボ酒場のカウンターです。「生ビールは注ぎたてが一番美味しいですよね!」と、ロボットも明るい声で接客しており、多くのお客様がスマートフォンで写真や動画を撮影しています。早速体験してみましょう。

 

▲テックファンド事業本部長の工藤。注文はQRコードが印刷されたレシートで行います。

 

メニューはこの6種類。まずは「ロボレモンサワー」を注文します。複数の材料を混ぜ合わせる必要があるので、ロボットの腕さばきが試されますね!

 

▲遊び心溢れるメニュー名が並びます。

 

 

QRコードをスキャンしてオーダーを確認すると、ロボットアームがコップを掴み、氷と原液、炭酸水を注いでいきます。カクカクした動きを予想していましたが、とても滑らかでスピーディー!あっという間にレモンサワーが出来上がっていきます。

 

 

 

▲筐体上部に設置されたカメラ。お客様の性別や年齢、表情を認識し、接客時のセリフの選別をします。

 

▲細いマドラーも、アームの先で器用に使いこなします。

 

細かな作業も器用にこなしながら、セリフを話しかけてくれたり、タブレット画面の表情が変化したりと、待ち時間も飽きさせません。最後はマドラーでクルッとかきまぜて完成!早速乾杯です!

 

 

デジタルクリエイティブで両立する「効率性」と「ワクワク感」

・ロボットが作ったお酒の味はいかがですか。

「美味しいですね!お酒の濃さもちょうど良いです!」

 

 

・実際に体験してみて、気になったポイントはありますか。

「やはり上のカメラですよね。AIがお客様の反応を分析して判断しているそうですが、どのような処理を行なっているのか知りたいですね。後はメニュー名など、エンタメ性も意識しているところが面白いなと思います」

 

・エンタメ性がポイントなのでしょうか。

「AIやオートメーションの話でよく話題に上がるのが『このままではAIやロボットに仕事が奪われてしまう』といった不安の声です。しかし、単純に効率や売り上げだけを追求した無味乾燥なサービスでは、逆にお客様が離れてしまうのではないかと考えています。やはり楽しさや期待感など、人間の感情にとっての心地よさをどう提供していくかが重要ではないでしょうか」

 

 

・エンタメ系で培ったノウハウを活かしたデジタルクリエイティブは、エクストリームが得意とする分野ですよね。

「エクストリームの事例でいえば、タワーレコードの抽選システム などが代表例でしょうか。全体のデザインや、画面上のボタンを押した際のアニメーション効果など、実際の抽選会のような「ワクワク感」を盛り込みました」

 

▲タワーレコードの店舗やイベント会場で使用される抽選システム画面。抽選券を持ったお客様に画面上で「くじ引き」してもらうシステムです。※画面は開発中のものになります。

 

・感情に訴えかける要素が大切なんですね。

「そうですね。単にシステム要件を満たすだけではなくお客様に楽しんでいただくことも重要だと考えています。常に一歩先を読んで付加価値を提供する点は、エクストリームがこだわっている部分ですね。」

 

サービスの価値を最大化する デジタルクリエイティブを届けたい

 

 

・エクストリームが居酒屋関連のサービスを開発するとしたら、どうでしょうか。

「IoT関連の技術を活かした「スマートジョッキ」なんてどうでしょうか。個人ごとに飲んだお酒の種類や量が計測されていて「今日はそろそろおしまいにした方が良いですよ」とジョッキがアドバイスしてくれたり(笑)居酒屋は単にお酒が飲める場所ではなく、周りとのコミュニケーションや空間としての魅力など、様々な価値があります。居酒屋やお酒を上手に楽しむ技術を導入できれば、居酒屋の価値を向上させ、幅広い客層に楽しんでいただけるのではないでしょうか」

 

・クライアントが提供している価値を活かしていくことがデジタルクリエイティブの役割なんですね。

「今の話は単なるアイデアレベルですが、今回のゼロ軒めロボ酒場のように、様々な業界でデジタルクリエイティブが求められているのは事実です。今後はエクストリームが活躍するフィールドもますます拡大していくと思います。エクストリームのノウハウを活用して、他社との差別化に繋がるようなソリューションを提供していきたいですね」

 

工藤部長、ありがとうございました!

業務効率化や省人化はもちろん、どんなサービスでも「お客様にリピートしてもらうための付加価値」を生み出していくことが大切です。エクストリームはデジタルクリエイティブによって新たな付加価値を提供し、クライアントの事業発展をサポートしていきます。

 

〈エクストリームの開発実績〉

株式会社タイトー様の開発実績はこちら 

 

 

・画面上でクレーンゲームをプレイできるオンラインクレーンゲームのシステム開発及び運用。

・運営拠点の管理システムも同時に開発。

・ゲームシステムと管理システム、双方のPDCAを高速で回し、効率的な運用を実現。

 

・タワーレコード株式会社様の開発実績はこちら 

 

 

・従来は紙で行なっていた抽選会のくじ引きをシステム化。

・抽選会の業務を大幅に削減し、業務を効率化。

・不正ができないシステム環境を構築

 

取材協力

養老乃瀧株式会社様

一軒め酒場 池袋南口店

関連する記事