遊園地やLIVE代も補助されるって本当?
「インプット支援制度」誕生の背景をインタビュー!

#会社制度

エクストリームは、社員のスキルアップと成長をサポートするために、新しい福利厚生制度「インプット支援制度」をトライアルで新設しました。社員が多様な体験を通じて自己成長を促進し、会社全体の発展に寄与することを目的として、一人当たり年間1万円を補助します。今回は「インプット支援制度」の企画から制度策定・運用まで携わっている総務部長のYumiさんに、制度新設の裏側をインタビューしました。

 

インプット支援制度の誕生の背景

 

 

–  「インプット支援制度」とは、どのような制度ですか?

 

Yumi:「インプット支援制度」とは、従業員のインプットに対して補助をする制度です。一人あたり年間2回まで、合計1万円までの補助を受けることができます。制度の利用方法も、Googleフォームで申請するだけなので簡単です。

「インプット」には、仕事でのアウトプットにつながる体験という意味も含んでいます。座学で知識を得ることだけでなく、ユーザーとしてなんらかの体験をすることもインプットです。たとえば、講演会やセミナーの参加だけでなく、コンサートやイベントの入場料などもインプットに含まれます。

 

– 「インプット支援制度」はとてもユニークな制度名ですが、何がきっかけで創設されたのですか。

 

 

Yumi:創設のきっかけは採用の観点からで、求職者からの応募数を増やして優秀な人材を確保する事と、企業としての魅力を向上する目的がありました。また、福利厚生を拡充したいという側面もあったため、社員が喜ぶもの、ひいては会社のためになるものを考えました。

 

さまざまな候補があった中で、佐藤社長、採用課、総務部とで話し合い、社員が色々な体験を通してスキルアップをしてほしいという想いから「インプット支援制度」に決めました。

 

– 「インプット支援制度」はエクストリーム独自の制度でしょうか。

 

Yumi:エクストリーム独自の制度だと思います。社員のスキルアップに対して支援をすることを趣旨とした制度を検討する中で、既にある図書の購入や資格取得支援以外の何か新しい支援が必要だと考えました。当初はセミナーや講演会に対して補助を出したいと考えていましたが、セミナー等だけではなく、もっと広い範囲での体験もスキルアップにつながると思い、範囲を広げることにしたというのが経緯です。

 

たとえば、有料の講演会やワークショップに参加すれば、ノウハウやスキルの獲得になりますし、参加者同士のコミュニティができれば継続的なインプットが期待でき、ゆくゆくは自身のスキルアップにつながると思います。

遊園地やコンサートにおいても、エンタメをユーザー目線で体験することでUXに関する視点を養いデザインやプランニングなどに活かすきっかけになればと考えています。

 

– 社員が「インプット支援制度」を使うことで、会社にはどのようなメリットがあると思いますか。

 

社員の成長は会社の成長に直結します。「インプット支援制度」を利用して、社員が業務の幅を少しでも広げたり深掘りしてもらえると、会社としてもメリットがあると言えます。

 

エクストリームの社員は、学習力や成長意欲が強い方が多いので、ぜひこの制度を活かしてさらに成長してもらいたいですね。

 

「インプット支援制度」で体験してほしいこと

 

 

– 「インプット支援制度」はどんなインプット体験が支援対象なのでしょうか。

 

「インプット支援制度」は、社員の体験に対して支援をする制度と位置づけています。そのため、体験をするために必要な費用、例えばイベントの入場料や講演の参加費が支援対象です。交通費や宿泊費、食費など、体験そのものに直接関係のないものは対象外です。

 

ただし、食費であっても体験と切り離せないセミナー後の懇親会や、そば打ち体験の参加費等は支援対象になります。

 

–  スキルアップでいうと、資格取得も対象になりますか。

 

資格取得のための受験料は対象ではありません。「インプット支援制度」はあくまで社員の体験を推進するための制度ですので、セミナーや講習会に参加される場合は支援することができます。資格取得に挑戦されたい場合は、エクストリームが別に定めている資格取得支援制度が利用できます。

–  そのほか「インプット支援制度」を利用するための条件はあるでしょうか。

 

「インプット支援制度」の利用後に簡単なレポートの提出をお願いしています。レポートといってもA4用紙にびっしりと記入するような堅苦しいものではなくGoogleフォームで「他の人へのおすすめ度」や「おすすめする理由」などを記入する簡単なものです。

提出されたレポートはエクストリームの社内ポータルに掲載されます。会社への報告というよりは、社員同士のコミュニケーションのきっかけになればと考えています。

 

またセミナーや勉強会など、堅いものをイメージされている方もまだまだいるもしないので、公開されたレポートを見て、「あ、こういうイベントもOKなんだ」と気軽に使える制度であることが伝わればいいなと思います。

 

「インプット支援制度」の利用例

 

 

–  社員の皆さんは「インプット支援制度」をどのように使用したいと言っていますか。

 

社内アンケートで「参加したいイベントはなんですか?」と質問したら、予想よりもアクティブな体験をしたいという方が多いのに驚きました。エクストリームにはゲームが好きな社員が多いので、どちらかというとインドア派の方が多いと思っていたのですが、意外とライブやコンサート、スポーツ観戦に行きたいと考えている方が多かったですね。東京ゲームショウやコミックマーケットに行きたいという方もいらっしゃいました。

 

▲意外にアクティブなイベントへの参加希望が多い

 

▲テーマパークやゲーム系はへの興味・関心が高い

 

–  Yumiさんご自身は「インプット支援制度」でどのような体験をしたいですか。

 

まずは、私もアンケートで多かったライブやコンサートに行ってみたいです。私はインドア派なので、休日も家で過ごしがちなところがあります。実際にライブやコンサートを体験することで、社員が何を楽しんでいるのか、 そもそもどんなイベントに興味があるのかということを知ることができると思っています。また体験を通して、皆さんが喜ぶ新しい福利厚生のヒントにもしたいです。

 

他にも、新しい技術やツールに触れることが好きなので、セミナーや勉強会に行ってみたいと思っています。現在の業務の範囲とは異なりますが、新しい言語を覚えたり、IT人材業界でのスキルアップにつながる体験がしたいです。

さらに、業務に直結するようなインプットも継続して行いたいと思っています。全社員が参加する大きなイベントを運営することがあるので、イベントへの参加体験を通して、必要な会場の規模や、受付のオペレーション方法等、運営に必要な「参加者の目線」を獲得したいです。

 

「インプット支援制度」の未来

 

– 「インプット支援制度」を社員に認知してもらうために、どのような取り組みをされていますか。

 

社員に対しては、メールや社内ポータルサイトでお知らせしています。月に1回発行している社内報への掲載やポスター掲示も取り組み中です。エクストリームの社員のうち約350名はクライアント企業へ常駐しているため、その方々への周知が難しいところですが、試行錯誤しながらも継続的に情報発信しています。制度開始から2ヵ月後に行ったアンケートでは、社員の64%が「インプット支援制度」を知っていると回答してくれました。

 

今後は上級管理職の方、たとえば部長クラス以上の方々に積極的に活用していただき、社内に発信していきたいです。管理職の方の利用例を見て、制度をより気軽に利用するきっかけになれば嬉しいです。

 

▲社内アンケート結果では64%が知っていたと回答

 

▲メールや社内ポータルでの告知が有効でした

 

– Yumiさん、ありがとうございました。それでは最後にひとことお願いします。

 

今期からトライアルでスタートした「インプット支援制度」ですが、この制度が本当に社員にとって最適な福利厚生なのか試行錯誤中です。社員が喜ぶこと、成長できることが一番の目的なので、他にもっと良い方法があればそちらに変わっていく可能性もあります。

 

今後もアンケートなどを通して継続的に意見を吸い上げ、社員が成長できる最適な環境を整備していこうと思っています。

 

エクストリームは「まじめに面白いを創る会社。未来の楽しいを造る会社。」をコンセプトとして掲げています。「面白い」「楽しい」を作るためには、クリエイティブで柔軟な発想が必要になると思います。一方、日々の業務に集中していると視野は狭くなり、新しい発想が得られにくいという側面もあります。「インプット支援制度」をきっかけにいろいろな体験をしていただき「面白い」「楽しい」を作るエネルギーとしていただけると、これほどうれしいことはありません。

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