元社員大歓迎!エクストリームの「カムバック制度」の全貌をインタビュー

#会社制度

エクストリームでは、過去にエクストリームで働いていた社員を再び受け入れるための採用制度「カムバック制度」を運用しています。カムバック制度の概要やこれまでの実績について、採用課のAKIKOに詳しくお伺いしました。

 

エクストリームの「カムバック制度」とは

 

–   カムバック制度についてご紹介をお願いします。

 

Akiko

新卒採用・中途採用担当。主に面接や採用イベントの計画・運営を行う。

 

AKIKO:

カムバック制度とは、以前当社に在籍していた方が一度退職され、その後、またエクストリームに戻ってきて再度活躍していただくための制度です。

 

当社を退職された理由はさまざまだと思いますが、基本的に制度の利用に、制限は設けていません。再び当社で働きたいという方であれば、誰でも利用することができます。

 

–   エクストリームがカムバック制度を導入した背景を教えてください。

 

実はカムバック制度を立ち上げる前にも、一度退職された方を再度、受け入れる体制そのものは社内に存在していました。それを2020年1月に正式な制度として確立し、現在まで運用しています。

 

退職者の受け入れについて、いわゆる「出戻り社員」といった、ややネガティブなイメージが強かったと思います。それを、「一度外で経験を積み、やっぱりエクストリームがいい」という方を歓迎しようといった、求職者にとってより使いやすいものにしたいという思いとポジティブなイメージに変えたかった事も正式に制度化した理由のひとつです。

 

会社選びに限らず、どんなことでも比較することは大切だと思います。新しい環境や他社での業務を経験して「やっぱりエクストリームで働きたい」と思ってもらった時に、正式な制度があれば利用しやすいと思いますし、会社としても「一度辞めた方を受け入れる」ではなく、「また戻ってきてほしい」という気持ちが求職者に伝わればいいなと考えています。

 

カムバック制度を利用するための条件

 

–   カムバック制度の利用には、条件や制限などはあるのでしょうか。

 

 

ほとんど条件や制限はありません。唯一の条件は、もともとエクストリームの社員であったということだけですね。在籍期間も問いませんので、一度でも当社で働いた経験があり「やっぱり戻りたいな」と思っていただけた方であれば、それで十分です。

 

退職の理由の中には、転職や学業、家庭の事情など様々な理由があるかと思います。もちろん、やむを得ない事情とはいえないものもあるかもしれません。しかし、エクストリームで働いていた方は、基本的に人柄の良い方が多いと考えていますので、それだけで安心感が大きく、できるだけ幅広く受け入れたいと思っています。

 

ただ、内定を出すことができるのは、現在当社で募集している職種の方に限られること、通常通りの面接をさせていただき、その際に改めてお話を伺い選考させていただくことはご認識いただければと思います。

 

–   退職理由として、具体的にどういったケースを想定されていますか。

 

学業による退職などです。エクストリームでは、過去にエンジニアの方が、新しい知識や技術を学ぶことに専念するという理由で退職されたことがありました。。その他にも、エクストリームで営業職として働いていた方が「自分もエンジニアになりたい」と思い、専門学校に通うために退職した事例もあります。

 

このような方々は、当社のメンバーや仕事内容に触れて「自分もこの道に進みたい」と前向きに決断してくれたと理解しています。会社としては、「ぜひ頑張ってください」という気持ちで送り出してきました。

 

また、ご家族のご病気やご両親の介護など、一度実家に戻る必要が出てくるシーンもあると思います。こうしたご家庭の事情で一時的に離れるケースは、一般的にも少なくないと思います。

 

エクストリームでリモートの仕事ができることが理想ではあるのですが、業務の都合上、どうしてもクライアント様の働き方に合わせなければならないことがあります。そのような場合に、やむを得ず一度退職される方もいらっしゃいますね。

状況が落ち着かれたら、ぜひエクストリームに戻ってこられることを検討してほしいです。

 

他にも、海外転勤に帯同されるなど配偶者の転勤に合わせて退職するケースもあります。こうしたやむを得ない事情で退職された方であっても、当社で働いていた方は、業務の流れや制度も理解していると思いますので、スムーズに復帰できると考えています。

 

–   エクストリームが、退職者を歓迎する理由を教えてください。

 

エンジニアやクリエイターとして働いている期間が長くなるほど、スキルは確実に成長していくという考えを持っています。当社以外での経験であっても、過ごした時間がスキルアップに繋がっていることは間違いないと思います。そうして成長してきた方にぜひ、最後にはエクストリームに戻ってきてほしいです。

 

次に大きな理由は、カムバックされる方と会社との間には、入社後にミスマッチが起こりにくいと考えているからです。一度エクストリームで働かれた方は、当社の案件の内容やクライアントの雰囲気をすでに経験しているはずなので、ギャップを感じることは少ないと思います。

 

また、他社を経験してから「やっぱりエクストリームが良かった」と戻ってくる方は、モチベーション高く働いていただけると考えています。実は私もエクストリーム以外の会社で働いた経験があります。他社と比較できるからこそ、エクストリームは社員の「将来こういうキャリアを積みたい」「今このスキルを伸ばしたいから、この案件に入りたい」といった希望を丁寧に聞いてもらえるという点を強く実感していますし、それがエクストリームのいいところだと思います。

 

–   具体的に、どんな職種や業界からカムバックされることが多いですか。

 

さまざまですが、傾向としてはSI業界の方が多いです。SI系の企業で業務系案件を担当していくうちに、「フロントエンドの仕事をしてみたい」、「アプリ開発をやってみたい」と思い、転職を希望する時に、あらためてエクストリームを候補に入れていただいているように思います。

 

エクストリームではゲーム系の他にもWeb系、業務系など幅広い案件を取り扱っているため、希望するキャリアに少しずつシフトしながら最終的には目指す職種やスキルに到達することができます。逆に、もともとゲーム系のエンジニアだったけれど、今後の市場動向を見据えて「Web系や業務系のスキルを身につけたい」という方もいらっしゃいます。そのようなキャリアチェンジにも柔軟に対応できる点が、当社の魅力だと思います。

 

カムバック制度の選考フロー

 

–   カムバック制度はどのように利用することができますか。

 

 

これまでは、退職された方と個人的につながりのある社員を通して、エクストリームに連絡をいただくようにしていました。現在はキャリア採用サイトに特設ページを作っていますので、そちらから応募が可能になりました。

 

–   カムバック制度の応募フローを教えてください。

 

基本的には、カムバック制度でご応募された方も、通常の求職者の方々と同じフローで選考させていただいています。しかし、元々在籍していたという強みがありますから、ポートフォリオや過去の実績などを考慮し面接回数を減らすといった事も検討可能です。他にも、いわゆるカジュアル面談のような、改めてエクストリームの現状や制度についてご説明し、その後、選考を希望される方は最終面接に進んでいただくという流れも可能かと思います。

 

–   カムバック制度で応募しても、内定に至らないこともあるのでしょうか。

 

そういったケースは実際に過去にもありました。たとえば、求職者から以前と異なるポジションで働きたいという希望があり、当社が希望に沿った案件を用意できなかった場合や、職種の変更を希望いただいたものの、案件の性質上、成果を出すことが非常に難しいと判断した場合などです。そのような場合には、やむを得ず採用を見送りさせていただくこともあります。

 

カムバック社員の受け入れ事例

 

–   カムバック制度で入社された方の受け入れ体制は?

 

以前と同じ案件に再び参画するケースもありますし、同じクライアント様の別案件に入っていただく場合もあります。エクストリームでは、長くお付き合いいただいているクライアント様も多く、「戻ってきたんだね」と温かく迎え入れてくれますよ。

 

また、カムバック社員へのフォロー環境もしっかり整えています。たとえば、エンジニアやクリエイターたちのケアを専任で行う部署もありますし、希望する場合は、いつでも自身の所属する部署の上長や部長などと1on1の面談を持つことができます。最低でも年に4回、四半期ごとに面談を行っています。また、社員アンケート(定期サーベイ)を実施しており、部署移動や仕事内容の変更の希望、体調や将来のキャリアプランを引き出すような質問を用意し、定期的に一人ひとりの要望や不満に向き合えるようにしています。

 

また、常駐されている方、リモートワークの方も多いので、普段は社内Wikiとして使用している、情報共有ツールの「Confluence」でコミュニケーションを取ったり、本社では「感謝の集い」といった社内イベントも定期的に開催していますので、孤独を感じることは少ないと思います。

 

–   クライアント企業様からの反響はいかがですか。

 

カムバック制度を利用して入社された方は、やはり即戦力としてすぐに活躍してくれるため助かっているという声をいただいています。

 

また、以前と同じクライアント企業様へ派遣される場合、すでに知っているメンバーと一緒に働くことになると、現場は非常に活気づくようです。業務内容を事前に把握されている方であれば、スムーズに業務を開始いただけることもあります。業務効率化という観点で非常にポジティブなのではないでしょうか。

 

カムバック制度だからということで他のメンバーよりも特別扱いされることはありませんが、逆に言うと差別感なく、自然に受け入れてもらえる、むしろ歓迎されるという点は大きいと思います。

 

–   エクストリーム側からみてカムバック制度のメリットは?

 

カムバックされる方は、過去にエクストリームでの就業経験がありますので、自分が携わりたい案件の伝え方や、会社の規則についても理解している方が多いです。そのため新しく入社された方と比較すると、明確に希望を出したり、しっかり相談したりする傾向が強いようです。

 

また、他社での経験を通じて「この企業のここが良かった」「ここが良くなかった」という点をエクストリームにフィードバックしていただけます。そうして会社が良くなると、カムバックしした社員自身だけではなく、他の社員にとってもメリットがあると言えると思います。

 

カムバック制度の今後の展望

 

–   制度開始から4年経ち、今の課題は何ですか?

 

制度に関しての課題や改善点として感じるのは、やはり制度の周知が十分にできていない点ですね。今は個人の繋がりに頼っている部分が大きく、もっとオープンにして全社的に周知できる環境を整えていきたいと思っています。

 

もちろん求職者だけではなく、現役の社員にも制度を知っていただき、「エクストリームには戻れる環境が整っている」ということをしっかり理解してもらいたいです。

 

この制度は東京本社だけでなく、名古屋オフィスでも運用しているので、多くの元社員の方に知っていただきたいです。

 

–   現在、退職者への告知はどのように行っていますか。

 

キャリア採用サイトで告知しています。ただ、退職者がそのページを見てくれるとは限らないため、今後どのように周知していくかは課題です。他社の事例を参考にしながら、どのように情報を届けるかは引き続き検討したいです。

 

–   今後、カムバック制度をどのように発展させていきたいですか。

 

将来的には、OB会やOG会のような形で、エクストリームの最新の案件や活動の最新情報を共有しながら、定期的な接点を作っていきたいと考えています。カムバック制度の一つの目的はもちろん復職ですが、それだけでなく、新しい会社とビジネスパートナーになるなど、さまざまな形で繋がりが生まれる可能性があります。たとえば、元社員が新しく会社を立ち上げて、その会社とパートナーシップを組むような場合などです。エクストリームと直接的な雇用関係だけではなく、様々な形で繋がりを広げていくことが理想ですね。

 

–   最後に、カムバック制度に興味を持たれている方へ一言お願いします。

 

エクストリームは現在、売上が100億円を超え、非常に大きな会社に成長しました。毎年100人ほどの新しい仲間を迎え入れています。DX化が進む中で、ゲーム業界以外の業務系案件も増えました。以前とは一味違う会社になっていると思いますので、より魅力を感じていただけるとうれしいです。

 

最近はスキルや年齢に関係なく、幅広いポジションで人材を募集しています。案件自体が非常に豊富であることがエクストリームの強みですので、経験の浅い方でもぜひ、カムバック制度を使ってチャレンジしていただきたいです。

 

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