「働き方改革」をきっかけに認知が広まった「育児休暇制度」
男女問わず利用可能ですが、2019年6月に厚生労働省が発表した『雇用均等基本調査』によると、女性の育児休暇取得者の割合が82.1%に対して、男性取得者の割合は6.16%という結果が出ています。長期的には上昇傾向にあるものの、男性利用者の割合はまだまだ低いのが実態です。
エクストリームでは、2019年に男性社員で初となる育児休暇の取得がありました。今回は実際に育児休暇を取得した社員へインタビューを行い、休暇を取ったきっかけや、休暇中の過ごし方など色々なお話を聞いて来ました。
Naoki
スマートフォン向けゲームのプランナー
現在はゲーム内のレベルデザイン・バランス調整・アウトゲームの仕様作成・イベント企画などを担当。家庭では2児のお父さんとして2か月間の育児休暇を取得。
– なぜ、育児休暇を取得しようと思われたのでしょうか
Naoki:「私は2人目が生まれるタイミングで取得したんですが、実は1人目の時は育児休暇を取ろうとは全然考えていなくて。1人目の時、妻が大変そうだったのを見ていたので2人目の時はサポート出来たらなと考えていました。上の子もいるし、私が育児休暇を取れるなら取った方がいいよねと夫婦で相談して決めました。」
– ご家族の反応や会社への「言いづらさ」などはありましたか
Naoki:「家族は賛成してくれましたし、もちろん妻は喜んでいました。上の子の保育園の事もあったのでほっとしていたと思います。会社に対しては、本社へ寄った時に、管理本部の方へ育児休暇を取りたいんですが…と相談すると『いいね!いいね!どんどん取って行こう!』という風に言って貰えたので(笑)
その後、担当の営業さんへお伝えしてクライアント企業さんへお話して頂きました。常駐型といったエクストリームの働き方の特徴でもあるんですが、基本的にクライアント企業さんとの調整などは担当の営業さんが行ってくれるので今回の育児休暇の件も言いやすかったですね。」
– 取得した期間はどのくらいでしたか
Naoki:「産婦人科から貰ってきた「産後身体が回復するためには」と色々書かれている紙を妻から渡されまして(笑)最低でも1ヶ月は身体のために安静にしていた方が良いんだなと知りました。なので、最低でも1か月は取りたいなと考えていていました。
ただ、私が今働いている現場に復職後も戻りたいと希望していたので、クライアント企業さんと業務の兼ね合いもあり結果的に2か月間、育児休暇を取得しました。」
– 休暇前の仕事の引継ぎはスムーズにいきましたか
Naoki:「クライアント企業さんと営業さんとで休暇に入るタイミングを調整して貰えたのでスムーズに行えました。今の現場も長いのでコミュニケーションは取れていますし、引継ぎ資料の作成もしていたので、現場でも特に問題はなかったですね。」
– 育休中はどのように過ごされていましたか
Naoki:「産まれてすぐの赤ちゃんに対して、私はオムツを替えるくらいしか出来ないので(笑)私は逆にそれ以外のことを全て引き受けようと思いました。家事全般、掃除や洗濯、上の子の朝ごはんや保育園の支度、送り迎え、お風呂とかですね。
朝ごはんの支度をして、食べさせて、保育園に送り届けたら、洗濯と掃除。夕方には買い出しに行って夕飯の準備。保育園へお迎えに行って…と毎日あっという間に1日が終わります(笑)今でも休日は家族で出かけたり、お散歩したりと週末は子ども達と過ごす時間になってますね。」
– 育休中に特に印象に残っている出来事はありますか
Naoki:「2か月目からは妻も少しずつ動けるようになってきて、夫婦で過ごす時間も保てるようしたいねと話し合いました。平日、上の子は保育園に行っているので、下の子が寝ている隙に2人で作り置きのおかずを大量に作りました。一緒にキッチンに立って料理している時は楽しかったですね。あとは、上の子を保育園に送るときにベビーカーに乗せて行くんですが、これがなかなか大変で。ある時は『抱っこ、抱っこ』とお願いされてしまい…結局抱っこしながら空のベビーカーを押して行ったのをよく覚えています(笑)」
– 育休明け、復帰にあたり心配なことや不安なことはありましたか
Naoki:「担当している業務のサイクルが早い事もあって、復帰のタイミングで現状がどんな感じで動いているのか見えない不安はありました。ただ、同じ現場へ戻ると分かっていたので、そこの安心感はありましたね。」
– エクストリームからの仕事復帰に対してのサポートはどのようなものがありましたか
Naoki:「休暇前と同じ現場に戻れるように調整して貰えたのが一番ですね。 エクストリームは常駐型として色々な現場で働けるのも魅力ですが、こうして同じ現場へ戻れるようサポートしてくれるのも、一人ひとりの働き方を尊重してくれているなと感じました。担当の営業さんにも本当に感謝しています。」
– 育児休暇取得を検討している人へメッセージをお願いします
Naoki:「私の感覚ですが、実際に育児休暇を取得してみて、妻の苦労が分かったり、子ども達と過ごす時間が増えたりメリットの方が多かったです。夫婦で話し合って夫側も「育児休暇を取るか/取らないか」を選択出来ると良いのかなと思います。取得するかどうかで迷っているなら私はおすすめしたいですね。」
男性の「育児休暇取得」という制度はあるものの、実際に取得するには職場の理解や周りのサポートが必要であり、誰もが「育児休暇」を取得する選択ができる環境であることが大切だと感じました。
エクストリームでは、これからも男女問わず育児休暇を取得しやすい環境づくりをはじめ、社内周知を行い、従業員のワークライフバランスをサポートした取り組みを行っていきます。