祝!「eスポーツ企業対抗戦 スピンオフトーナメント」優勝!

エクストリーム格闘ゲーム部インタビュー!

#インタビュー

これまでも何度か取り上げてきた社会人eスポーツ。

 

2020年は幾つもの社会人大会がスタートしましたが、その中のひとつ「eスポーツ企業対抗戦」は複数のタイトルが採用され、腕に覚えのある企業がしのぎを削る最大規模の大会となっています。

その「eスポーツ企業対抗戦」のスピンオフ企画として11月に開催された『鉄拳』オンライントーナメントにて、株式会社エクストリームの格闘ゲーム部が見事に優勝を果たしました!

 

▲優勝盾を手に笑顔の出場メンバー

 

今回は、格闘ゲーム部の「ばーすと」選手ことTatsuakiさんに大会の感想や勝因の分析、コロナ禍での活動、そして企業内の部活動としてeスポーツに取り組むことへの心境など、様々なお話を聞いてきました。

 

▲今回インタビューに応じてくださった「ばーすと」選手ことTatsuakiさん

 

──優勝、おめでとうございます。

 

Tatsuaki:ありがとうございます。

 

──大会を振り返ってみて、ご感想はいかがでしょうか。

 

Tatsuaki:トーナメントの組み合わせは事前に頂いていたのですが、2回戦で当たった相手がとても強敵だったので、大会前からそこが山場になると感じていました。そこを乗り越えることが出来たのが勝因の一つですね。

 

──その勝因はどのような点にあったと分析されていますか?

 

Tatsuaki:メンバーで対策を話し合い、出場順もしっかりと考えて試合に臨めたのが良かったと思います。今回は勝ち抜き戦ではなく星取り戦でしたので、もしダメだったらしょうがないという覚悟で「相手が1回戦と同じ順番で来る」という読みでオーダーを組みました。

 

──結果は「3戦全勝」でしたが事前の対策によって仮に1人負けても2勝1敗での勝ち抜けが狙えたということですね。

 

Tatsuaki:上手く行きましたね。相手が使用するキャラも分かっていたので、有限の時間を有効に使ってチーム作りが出来たのかなと思います。

 

──優勝したことで、周囲からの反響などはいかがでしたか?

 

Tatsuaki:メンバーの「まつしょー」選手は社内からの反響があったと話していましたね。自分は2回戦で対戦した相手が有名なプレイヤーだったので、周囲のプレイヤーから「あれは凄かった」と反響がありました。

 

──これまでにも格闘ゲーム部で大会に出場することはあったと思いますが、今回の企業対抗戦はその中でもひときわ特別な環境だったのではないでしょうか?

 

Tatsuaki:確かに珍しい機会ではありましたが、事前に「会社を背負うけど、気負わないようにしよう」と話をしましたね。ただ、このような社会情勢なのでメンバーで集まる機会も少なく、どう対策だったり練習だったりというのを積み上げていくかが難しかったですね。

 

──オンライン大会の難しさはありましたか?

 

Tatsuaki:それは意外とありませんでした。部員からも「オンラインの大会が増えたことで参加に対する抵抗が少なくなった」という声や「普段通りの環境でリラックスして出来た」という感想もありましたね。

 

──意外とポジティブな効果があったんですね。

 

Tatsuaki:そうですね。当日は少し開始時間がずれたんですが、私もその間にスーパー銭湯へ行ってリラックスしていました。これはオフライン大会だったらそうそう出来ることではないので、優勝にはその効果があったかも知れません(笑)

 

──現在は新型コロナウイルス感染症拡大の影響もあり、集まって「部活動」を行うことが難しいかと思いますが、コロナ禍以前はどの様に活動されていたんでしょうか?

 

Tatsuaki:業務時間後に集まって部員みんなでプレイする機会が定期的にありました。格闘ゲーム部と一口に言っても様々なタイトルのプレイヤーが集まっていますので、異なるタイトルでお互いに教えあったりという活動も結構やっていました。私なら「鉄拳やってみたい」という方がいれば「初心者ならこの動きが安定するよ!」という話をしたり(笑)。あと、やっぱり新しいゲームが出るとなると部員の間でも話題になります。

 

──確かに、新しいゲームが出たときにすぐに仲間とプレイ出来るという環境はゲーマーにとっても理想に感じます。コロナウイルスの影響、というお話が出ましたので併せてお聞きしたいのですが、働き方がリモート中心に変わってみて、如何でしょうか。

 

Tatsuaki:皆言っていることですが、リモート形式によって通勤時間が不要になり、睡眠時間が取れるようになったのが大きいです。私は特に長くて通勤に2時間以上かかっていたので本当に楽になりました。

 

──それは確かに大きく時間の使い方が変わりそうです。

 

Tatsuaki:デメリットとしては、自宅で仕事が出来ることによって状況次第では無限に仕事が出来てしまうことです。別に明日やれば良いことでも「今できるな」となって夜中までやってしまうことはあります。「終電」というリミットがなくなってしまったので、逆に残業のような状態が増えることもありますね。

 

──効率の面でも変化がありましたか?

 

Tatsuaki:睡眠時間もしっかり確保出来ている側面からも、効率は上がったと感じています。元に戻ったら大変だな、というのはリモート環境でやっている人は7~8割は思っているんじゃないかなと。部員からは「みんなで飲み会をやりたいね」という声もあるので集まりたい気持ちもありますが、仕事場へ行くということの大変さは相反するものですね(笑)。

 

──格闘ゲーム部としても、春先以降はオンラインでの活動になっているということですね。

 

Tatsuaki:そうですね、コロナ禍の状況では本社オフィスに行く回数がかなり減りました。ただ、他の部活と違って格闘ゲーム部はオンラインでも活動が可能なんですよ。

 

──それがゲームの良い所ですね。

 

Tatsuaki:なので疑似的に、と言いますか「今月どうする?」という感じでオンライン上で集まっています。音声通話を繋ぎながら、ある部員は『ストリートファイター』をやっていたかと思えば他の部員は『鉄拳』をやっていたりという感じで自由な空間になっていますね。

 

──まさに「オンライン部室」と言う感じですね。

 

Tatsuaki:多いときは10人以上集まっていて、中には本当に雑談をメインにしている人もいます。集まってプレイする良さはあるんですが、他のアウトドアなものと違ってオンラインでも変わらず活動は出来ていますね。

 

──「社内に格闘ゲーム部がある」というのは決して多いケースではないと思いますが、Tatsuakiさんはどう感じていますか?

 

Tatsuaki:私は途中入社なのですが、面接の際に「格闘ゲームが好き」とアピールしたら「うちに格闘ゲーム部ってあって『鉄拳』もやっている人がいるよ」と教えて頂いたんですよね。やっぱり興味を惹かれました。

 

──その時点で、既に格闘ゲーム部入りを考えていたと。

 

Tatsuaki:私はゲームセンター世代なので、やっぱりオフラインで集まってプレイできることには魅力を感じたんですよね。

 

▲格闘ゲーム部活動の様子

 

──ゲームや仕事のモチベーションにも影響がありますよね。

 

Tatsuaki:格闘ゲーマーの中にはちょっとしたシステムの違いや操作の差が苦手なので「特定のタイトルしかやらない」という人もいるんですが、私は興味があれば手を出してみるタイプなので色んなゲームが出来て楽しいです。

 

──部員で集まってゲーム以外のことをすることもありますか。

 

Tatsuaki:飲み会をすることもありましたし、就業後に社内で集まっていた時は冷蔵庫にお酒を冷やしておいてゲームをしながら飲むということもありましたね。

 

──まさに「友達の家」のような状態だったんですね。では、今はそれが待ち遠しい気持ちでしょうか。

 

Tatsuaki:自分たちに限らないと思いますが、いずれそうした楽しみ方が出来るようになる時期が帰ってくることが待ち遠しいですね。

 

▲優勝トロフィー

 

──最後は今後に向けての目標をお願いします。

 

Tatsuaki:今回のようなトーナメントがあればどんどん出場したい思いますし、開催するといわれている「企業対抗リーグ戦」にも意欲を燃やしています。他のタイトルもプレイしていますので、そちらでも良い成績を残すことが格闘ゲーム部としても個人としても目標になるかな。と考えています。

 

──改めて、優勝おめでとうございます。本日はありがとうございました。

 

Tatsuaki:ありがとうございました!

 

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