【フリーランスエンジニア特集Vol.1】〜会社員エンジニアとフリーランスエンジニアの比較〜

フリーランスエンジニアになるってどういうこと?

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「働き方改革」が注目される昨今、働く形式に対する考え方や個々人の家庭状況や価値観の多様化などもあり、日本でもフリーランスという働き方の選択が広まってきました。

ITの分野でも、正社員として1つの企業に属して働くことに捉われず、フリーランスという道を選ぶ人が増えてきています。

そこで、複数回にわたり、エンジニアがフリーランスとして働くことについて取り上げたいと思います。第一弾となる今回は、「そもそもフリーランスになるとはどういうことなのか」という基本的なところを、特にエンジニア領域において、企業に雇用されるエンジニア(以下、「会社員エンジニア」)との違いを比較して考えたいと思います。

 

 

IT業界を取り巻く状況とフリーランスのニーズ

IT分野は加速度的に進化しています。そもそものIT企業に加えて、DXを課題とするユーザー企業もIT人材を内部に必要とするようになり、業界は慢性的なエンジニア不足に陥っています。企業は、優秀な人材を正社員として自社に囲い込みたいという欲求がある反面、人材は限られている、というのが現状です。

そこにフリーランスというニーズが浮かび上がります。フリーランスというワークスタイルは、企業側からは社員を雇用するよりも低負担で必要な人材に仕事を依頼でき、エンジニアの立場からは高収入と自分なりの働き方が実現できるのです。

フリーランスとして活躍し、自分の理想とする働き方を実現するためのポイントがどこにあるのか、会社員エンジニアと比較しながら見ていきましょう。

 

会社員エンジニアと比較したフリーランスエンジニア

<収入について>
フリーランスに転向するエンジニアは年々増加しています。中には、月収100万円を超えるフリーランスもおり、会社員エンジニアが一般的なサラリーマンの範囲の収入を得ることに比べると、とても夢のある働き方のように思えますが、今日からフリーランス宣言をすれば、その日からどんどん仕事が入ってくるのか、というと、もちろんそう簡単ではありません。

 

 

 

<評価軸や需要について>
会社員エンジニアの場合は、組織やチームの中で「与えられた役割をしっかりと果たす」ことを重視して動くことが多いと思います。プロジェクトリーダーの指示や、設定された要件定義に沿って間違いないものを作り続ければ、会社の中での一定の評価は確立していくでしょう。

一方で、多くのケースでフリーランスには、いわゆる「自走できる」人であることが求められます。ただ与えられたことを実装するのではなく、プロジェクトの趣旨や目的を理解し、しっかりとコミュニケーションがとれ、高いスキルを持って課題解決が出来るエンジニアです。
質よりこなす量を求める仕事の需要は、もちろん無くはないでしょう。しかし、わざわざフリーランスに頼むより、そのような業務を請け負う会社に依頼した方がリスクも少ないと考える企業は多いため、企業内にその人材はいない、その人にしかできない、「自走できる」という特性と高いスキルを持つことが、より高単価な案件を受注でき、フリーランスとして活躍できるカギと言えます。

 

<求められるスキルについて>
多くの場合、会社内のプロジェクトでは、案件がある程度自動的に振り分けられたり、固定化していたりします。業界の中で特別な価値を持っているかどうかではなく、そのプロジェクトの中でしっかりと責任を果たせるかどうか、が求められています。

フリーランスエンジニアでは、自分が一人のエンジニアとして、どのような価値を持っていて、業界の中でどのような需要があるのかを考えなければいけません。
先ほどの「自走できる」という特性も重要ですが、活躍するためには何か人より優れた、もしくは人には無い価値を具体的にアピールできることが大切です。
漠然と、「多くの開発言語が扱えます」と言っても、言語を知ってはいるが、実際には構築が出来ない(もしくは成果物が少ない/作業領域が曖昧)ということでは、アピールポイントにはならないでしょう。そればかりか、案件のミスマッチが起き、トラブルになりかねません。

 

また、フリーランスならではの需要としては、業界においての「レアキャラ」であることも、強みとなるケースが多いようです。会社に勤めるエンジニアでは、限られた案件内での業務となるため表面化しないような利点が、フリーランスでは、大きな強みとなることがあります。

 

<情報のキャッチアップとブランクについて>
IT業界は変化や進化のスピードが非常に速く、少し前まで主流だったのものが、一気に廃れ、新しいものが主流に変わっていたりします。
会社員エンジニアでは、会社内での情報交換や案件の共有など、自然とキャッチアップできる環境が整っているので、たとえ何かの事情で一時的に職場を離れていても、主流に追いつくことは難しくないでしょう。
フリーランスの場合は、1年はおろか半年、例えば体調を理由に仕事に携わらなかったことによって、ITの進化にキャッチアップできなくなるということが起こり得ます。フリーランスになって順調に行っていても、それを機会に、企業に再び所属することによって生活を安定させようとする人もいれば、まったく違う職業になる人もいるくらい、ブランクには注意すべきです。
独立しフリーランスになる際に、せっかくだから長い期間休もう、と考えることもあるかも知れませんが、その間も状況やトレンドをキャッチアップするようにしましょう。
逆に、キャッチアップさえし続けていれば、50代でもしっかりと活躍できる可能性があるということです。今持っているスキルも大切ですが、『学び続ける力』こそ長い意味での成功の秘訣と言えます。

 

 

<業務以外で求められる動き>
フリーランスエンジニアとして大切なのはもちろん、業務におけるスキルですが、会社員エンジニアと比べて、フリーランスには避けて通れないその他の要素も多くあります。
・確定申告を初めとした税制上の手続き/管理
・自分で仕事を得るための営業活動や進行管理/料金交渉
・自身での業務管理、情報をキャッチアップするための交流
など、エンジニアとして経験を積んできたこととはまた違ったスキルや知識が必要ですが、もちろんそれぞれ得手不得手があるでしょう。一番重要なのは、しっかりと評価される仕事を続けることですので、あまり全てを一人で抱えてしまわないようにすることも大切です。
確定申告は税理士に依頼することも賢い選択ですし、営業活動や案件の受注ルートも、数多く存在していますので、不要な部分では無理せず自身にあった方式を模索することが大切です。

 

それぞれの働き方の価値観と生活状況

年収や業界的な活躍だけが唯一の成功の形ではありません。ワークライフバランスを第一に考えた働き方をしたい、子育てや介護のために、生活状況に合わせた働き方をしたい、という方も多いでしょう。しかし実情は、そのためだけにフリーランスになるというのも、うまく行かないケースが多いようです。
個々人の事情にマッチした案件ばかりではなく、フリーランスとはいえ、自分の生活リズムだけをいつも守るということはできません。企業が求める案件によっては、時間的に無理をしなければならない仕事もあります。そういう事情や希望を持つエンジニアは、完全フリーランスにこだわらず、企業との雇用条件において、子育てや介護ができるような働き方を求めるのも一つの選択肢です。

 

まとめ

フリーランスの成功にはいろいろあります。いまより大きな収入を得ること、自分のやりたい仕事をすること、あるいは自分の会社をつくること。これが成功、というのは、それぞれです。フリーランスというのは、自分の人生を自分で設計できるスタイルだからこそ、しっかりとした意思と準備、そして覚悟が必要です。

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