「本気でゲームをやる」シリーズ

32歳会社員が、「リーグ・オブ・レジェンド」で本気で上を目指してみた(第1回)

#eスポーツ

こんにちは、エクストリーム社員の伊藤です。野球選手の打率とか各国のGDP成長率とかを覚えるのが得意です。

 

 

今回、会社のWebサイトで私が「本気でゲーム上達を目指す」様子をみなさんにお伝えするということになりました。そうはいっても私は特別ゲームが得意だとか、そういうことはまったくありません。私が普段やっているゲームは、世界で一番プレイヤー数が多いオンラインゲームとして有名な「リーグ・オブ・レジェンド」(LOL)というゲームなのですが、お世辞にも上手いとはいえないレベルです。何しろ、2015年にこのゲームを始めて3年以上が経ちますが、現状のランクは未だに「ブロンズ」。

 

LOLのランクは、実力最上位の「チャレンジャー」から順に「マスター」「ダイヤモンド」「プラチナ」「ゴールド」「シルバー」と続き、最後に来るのが「ブロンズ」です。

 

このゲームのランクは、システムが同じ実力だと判断した相手とマッチングされ、勝ち続ければランクと対戦相手のレベルが上がり、逆に負け続ければ下がっていきます。このシステムが厳密に働いているため、LOLのランクは驚くほど正確にプレイヤーの実力を反映しています。たいていの場合「シルバー」のプレイヤーは「ゴールド」のプレイヤーよりも確実に腕が劣ります。「シルバー」に対する「ブロンズ」についても同じことです。このランクシステムがLOLプレイヤーの自分の実力を上げようという強いモチベーションにつながり、またこのゲームの「実力がモノをいうeスポーツタイトルの代表格」という地位につながっているといえます。

 

要は「ブロンズ」であるというのは「確実に一番下手」なグループに属しているということであり、ゲームのコミュニティに顔を出しても「ブロンズです」とは堂々と言いづらく、言われた相手も「新規プレイヤーならまだしも、3年やってそれですか…」という表情にならざるを得ません。(なお、2019年1月に始まる来シーズンからは「ブロンズ」の下に「アイアン」というランクが新しく追加されるため、私は「アイアン」からのスタートということになりそうです…。)

 

ちなみにこのゲームのコミュニティでは一般に「ゴールド」に到達することで下級者を卒業して中上級者の仲間入りをすると考えられているため、多くのプレイヤーがまずゴールドを目標とします。ゴールド以上には現在、全プレイヤーの上位4割が属しています。

 

データ参照元: https://www.esportstales.com/league-of-legends/rank-distribution-percentage-of-players-by-tier

 

もっとも、いま32歳の私がこのゲームを始めたのは29歳、プロプレイヤーならとっくに引退しているような年齢のときです。若さがものをいうゲームの世界では小さくないハンデです。仕事もそこそこ忙しいし、たかがゲーム、上手くなくたって楽しければいいだろう…そう思っていたところ、2018年の夏から秋にかけて、日本の「リーグ・オブ・レジェンド」ファンたちの心を揺さぶる出来事が2つありました。

 

一つは、韓国ソウルで10月に行われた「ワールド・チャンピオンシップ・シリーズ」(WCS)のプレイイン・ステージにおける日本代表チームDFM(DetonatioN FocusMe)の健闘です。DFMは「リーグ・オブ・レジェンド」の日本地域リーグを勝ち抜いて代表になり、見事日本代表としては史上初となる「プレイイン・ステージのグループリーグ突破」を成し遂げました。これは、サッカーのワールドカップでいえば地区予選のそのまた予選を突破したということにすぎないのですが、ほぼ毎回全地域最下位の座に甘んじ、まともに試合に勝つことさえ稀だった日本代表にとっては何とかして越えたいと思い続けていた壁でした。 ”世界最弱地域” と自嘲気味だった日本のLOLコミュニティにとっても、待ちに待っていた瞬間でした。

 

もう一つは、俳優として有名なケイン・コスギさんが、ゲーム実況配信サイト “Twitch” にて行っていたLOL実況において、「ゴールド」ランク昇格を決めたことです。

 

ケインさんといえば少し前のバラエティ番組で、22段の跳び箱を跳び越えるなど超人的な身体能力を披露していた俳優として有名ですが、実は熱心でストイックなゲーマーという顔を持っていることが最近明らかになりました。2016年にLOLを始めたケインさんもランクは長らくシルバーどまりだったようですが、配信を通じて多くの人のアドバイスを得て上達した結果、ゴールド昇格を決めるに至りました。そのときのケインさんの歓喜の雄たけび、その後の男泣きは、多くの人の記憶に残るものとなりました。

 

ケインさんがゴールド昇格を決めたとき、御年実に42歳。なんということでしょう、私が年齢を理由にあきらめているものを、ちょうど10歳年上なのに成し遂げています。

 

DFMにせよケインさんにせよ、目標達成に至る過程のひたむきで一途な姿は、人の心を打つものがありました。あれを見てしまったらもう「たかがゲーム」とは言えなくなります。

 

この私も、はるかに小規模ながらも、ゲームに本気になって目標を達成してみせるのは、世間には大きな影響を与えられなくとも、エクストリーム社内やこのサイトを読んでくれる人の心を打つことができるのではないか…? 何より、誇れるものがせいぜい「中学生のときの読書感想文で県のナントカ賞(忘れた)受賞」くらいしかなかった自分の人生の見方を、変えることができるのではないか…?

 

そんな思いに突き動かされて、ここに宣言することにします。

 

2019年の4月までに、私伊藤はリーグ・オブ・レジェンドのゴールドランクに到達してみせます。

 

私の戦いの記録は、上記期限まで、このサイトにおよそ月に1度のペースで更新されていくことになります。幸いにも、この会社にはこのゲームの腕が私よりも上の社員が複数いるようで、行き詰ったら導いてくれそうです、くれるんじゃないかな? 皆様、どうか最後までお付き合いください。

 

▲目標達成のため、目隠しして対戦という過酷な修行に励む伊藤

 

【参考記事】

【LoL】パーフェクトボディな俳優、ケイン・コスギにインタビュー。『LoL』の魅力は? 配信開始のきっかけは? esportsはスポーツ? (ファミ通AppVs)

 

 

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