受託開発事業実績

「店舗ならではの楽しさ」を音楽ファンに届けるシステムとクリエイティブ

言わずと知れたCDショップの大手であり、そのコーポレート・ボイス「NO MUSIC, NO LIFE.」が世の中に広く知られるタワーレコード。
「音楽の聴き方、楽しみ方」が多様化する時代にあって、オンラインストアも運営する傍ら、「街に店舗を構える」ことの価値も追求し続けています。
今回はエクストリームの受託開発事業において、タワーレコード様の「店頭企画」を支援するアプリの開発事例を紹介したいと思います。

(左)
株式会社エクストリーム

テックファンド事業本部
プロダクトマネジメント部
ソリューション開発課 課長
永田

(右)
タワーレコード株式会社

ITサービス本部情報システム1部
メディアシステム専任部長

佐藤 雄作 様

抽選イベントを「もっと楽しく」「効率的に」

タワーレコードの店舗やイベント会場では、限定グッズなどのプレゼントが当たる抽選会を頻繁に開催しています。従来は紙のくじを用いた昔ながらのくじ引きを行っていましたが、本アプリはそれをタブレット上でできるようにしたものです。単に紙を廃止してデジタル化したにとどまらず、システム面、UI面でエクストリームならではの工夫が凝らされています。

▲抽選券を持ったお客様に画面上で「くじ引き」してもらうシステム
※画面は開発時のものです。

本アプリの導入により、抽選会に参加するお客様の待ち時間が短縮され、またタブレット上のくじ引きの豊かな表現が加えられたことで、抽選会が効率的かつさらに楽しいものになりました。
また店舗側の準備・管理業務も大幅に削減されたため、余裕を持って接客対応ができるようになったことも、お客様の満足度の向上に繋がっています。

クライアントインタビュー

タワーレコードご担当者の佐藤様に、エクストリームの担当営業の永田との対談という形で、本アプリが実現するまでの道のりを語っていただきました。

佐藤:今回のアプリについては、開発要件として大きく二つのことを求めました。一つは、インターネット回線が無くても動作すること。地下のライブハウス、山奥のフェス会場など、通信環境の悪い状況でも使用するためです。

※画像は開発時のものです。


永田:図のような形で、ホストのPCがサーバの役割を果たし、それをインターネット接続が不要なルーターで最大10台までのタブレット端末につなげるクローズドのネットワーク環境を構築できるようにしました。

佐藤:そしてもう一つは、不正が行える仕組みや、不正を疑われるような仕組みを徹底して排除することです。抽選での透明性をアピールし、また万が一疑われたときも潔白を証明できるようなシステムにする必要がありました。

永田:設定を行うためのアカウントも、店長やマネージャークラスにしか付与しない仕組みになっています。悪意ある操作や、人為的なミスによって当たり・外れが入れ替わるようなことは起きません。また、ログも徹底して残し、管理できるようにしています。設定の記録も残るので、何らかのアクシデントが起こったとしても、後から情報を追う事ができます。このような設計により、イベント運営がより透明化されたのではないかと思います。

説明書が無くても理解できるUI設計

佐藤:実は複数のベンダーに開発を依頼したのですが、先ほど挙げたような要件をすべてクリアする提案をいただけたのがエクストリームでした。
予算や開発期間が限られている中で、そこを汲み取って柔軟な体制を敷いていただけたことにも感謝しています。また、UIデザインも店舗スタッフの意見を取り入れながら、非常にわかりやすく仕上げていただきました。

永田:UI設計では、店舗のマネージャー様にヒアリングを行いました。デザインはもちろん、画面に表示する文面に至るまで、現場の意見が反映されています。

佐藤:管理画面も、直感的に操作できます。基本操作なら、マニュアルが必要ないほどです。店舗スタッフは在庫の検索システムや試聴機など、様々なシステムの操作法を覚える必要があるので、これだけ操作が簡単なアプリに仕上げていただけると、とても助かります。

「楽しさ」を表現するクリエイティブに期待

▼タワーレコード渋谷店での抽選会の模様

佐藤:今は音楽の楽しみ方が多様化していますよね。その中で抽選会は、店舗ならではの音楽体験を提供できる機会でもあります。例えば、グッズの抽選会が終わった後の光景ですね。店舗の前で「何が当たった?」「同じのが二つ当たってしまったので交換しませんか?」と、即席のグッズ交換会が始まるんです。このような体験は、リアル店舗ならではの価値だと思います。

永田:私もTWICE(K-POPアイドルグループ)の抽選会で本アプリが使用された際、会場の渋谷店に常駐しましたが、ファンの方々の熱気は想像以上でしたね。渋谷店は2019年1月にリニューアルし、「世界一のK-POPストアを目指す」と掲げていますが、この時すでにファンのコミュニティと言いますか、「メッカ」と化しつつある印象を受けました。

佐藤:タワーレコードはスクール事業の「タワーアカデミー」、独自レーベル、カフェでのコラボイベントなど、新しい音楽体験を提供するための事業を強化しています。エクストリーム様はエンタメ系にも強いので、「タワーレコードに行けば楽しいんだ」とお客様に感じていただけるようなクリエイティブな企業価値をお届けできるように、オンライン・オフライン問わず今後もお力添えいただければと思います。

永田:ありがとうございます。こちらこそ、よろしくお願いいたします。

佐藤様、ありがとうございました。今後も当社ならではのデジタルクリエイティブにより、タワーレコード様の事業をお力添えいたします。

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