受託開発事業実績

「タイくじオンライン」の開発から保守・運用までを総合サポート。「タイトーオンラインクレーン」で培ったノウハウをフル活用

株式会社タイトー

アミューズメント統括本部 EB事業本部 オンラインビジネス部

企画開発係 係長 鈴木 武史 氏

近年、ゲームやアニメのキャラクター商品を扱う「くじ」サービスが注目を集めています。コンビニエンスストアなどの店頭でくじを購入し、引き当てた商品がもらえるサービスです。何が当たるかわからないドキドキ感や魅力的な商品が人気を呼び、今や市場規模は300億円以上とも言われています。

株式会社タイトー様(以下、タイトー様)が展開する「タイトーくじ(以下、タイくじ)」は、全国のコンビニエンスストアやホビーショップなどで引ける“はずれ”なしのくじサービスです。そんなタイくじのオンライン版「タイくじオンライン」が2023年2月にリリースされました。タイくじの人気商品を取り揃え、購入から商品の配送までをオンラインで完結できる点が特長です。

タイトー様は2017年にゲームセンターのクレーンゲームをオンライン化した「タイトーオンラインクレーン(以下、タイクレ)」をリリースしており、エクストリームはその開発を請け負い、その後、5年以上にわたり保守・運用を行っておりますが、「タイクレ」に続き「タイくじオンライン」の開発もエクストリームの受託開発チームが担当しました。
アミューズメント~キャラクタービジネス市場のDXに率先して取り組むタイトー様ですが、今回サービスを開始した「タイくじオンライン」の開発の背景や目指す展望について、株式会社タイトー アミューズメント統括本部 EB事業本部 オンラインビジネス部 企画開発係 係長 鈴木 武史氏と、開発に携わったエクストリームの受託開発チームを交えた座談会形式でのインタビューをお届けします。

オンラインで当たった商品が自宅に届く!24時間いつでもタイくじが楽しめる新サービス

- 座談会に先立ち、まずは鈴木様に「タイくじオンライン」の概要についてお聞きします。プロジェクトがスタートしたきっかけについて教えてください。

鈴木「弊社が提供する『タイクレ』のシステムを活用すれば、新しいサービスを生み出せるのではないかという着想が出発点です。その中で、近年盛り上がりを見せるくじサービスに注目しました。『リアル店舗で行っている事業をオンライン化する』『ユーザーが獲得した商品は自宅へ配送する』など、サービス設計が似通っていたことも後押しになりました」

- 先行サービスの「タイクレ」では、自宅から楽しめる点がユーザーから好評だとお聞きしました。

鈴木「はい。『タイクレ』では外出が難しい方、ゲームセンターが少ない地域で暮らしている方など、たくさんの方からお喜びの声をいただきました。『タイくじオンライン』にも似たようなニーズがあると思いますので、たくさんの方に遊んでいただければ嬉しいですね」

- 「タイくじオンライン」のターゲットとして、どのようなユーザーを想定していますか。

鈴木「基本的には『タイクレ』と近い層になります。両サービスはキャラクター商品が好きな方と相性がよく、購入行為そのものがエンターテインメント体験になっているところが共通しています。その中で、『タイクレ』とは異なる、『タイくじオンライン』独自の魅力を打ち出していきたいと考えています」

「タイクレ」との連動で、オンラインくじサービスのナンバーワンへ

- 「タイくじオンライン」と「タイクレ」の関係について教えてください。

鈴木「まず『タイくじオンライン』の最も大きな特長が、『タイクレ』と共通のユーザー基盤を持っている点です。ユーザーアカウントやバーチャルコイン(サービスをプレイする際に使用できるサービス内通貨)は両サービスでシームレスに連携できます。競合のオンラインくじサービスはくじ単体の事業が多いため、『タイクレ』との相乗効果は弊社独自の強みであると考えています」

- 具体的にどのような相乗効果が期待できるのでしょうか。

鈴木「ひとつはサービス間の相互送客です。例えば『タイくじオンライン』をご利用されたユーザーに『タイクレ』で使えるバーチャルコインをプレゼントして、『タイクレ』を体験してもらう施策などを考えています」

- ターゲット層が近いので、様々な施策が考えられますね。

鈴木「『タイクレ』のプライズと連動させた商品を投入するなど、独自の企画で話題性を生んでいきたいと考えています。まだまだ構想段階なのですが、ユーザーの皆様はぜひ楽しみにお待ちいただければと思います」

- 「タイくじオンライン」はタイトー様の事業戦略において、どのような位置付けのサービスなのでしょうか。

鈴木「注力していきたい新規サービスですが、まずはサービス単体でしっかり結果を出すことを見据えています。『タイくじオンライン』は競合のオンラインくじサービスと比較すると後発組になりますが、『タイクレ』との連動性を発揮して、オンラインくじサービスのナンバーワンを目指していきたいです」

クライアントが目指すビジネスモデルを、ITの力で具現化

- ここからは開発を担当したエクストリーム受託開発チームと対談形式で開発を振り返っていきたいと思います。

Kazuhide(左):「タイくじオンライン」および「タイクレ」の両プロジェクトのプロジェクトマネジメントなどを担当。
Yumi(右):「タイくじオンライン」のプロジェクトリーダー。仕様検討やUI設計を担当。
Akari(右から2番目):デザインディレクター。「タイクレ」の仕様設計から携わり、「タイクレ」・「タイくじオンライン」で共通する機能の仕様検討・UI設計を担当。

– 「タイくじオンライン」の開発期間について教えてください。

 

Kazuhide「着手したのが2022年の6月なので、開発期間は約半年ほどですね」

 

– 新サービスのシステム開発期間としては短いのではないでしょうか。

Yumi「一般的には短いかもしれませんが、エクストリームは『タイクレ』の開発および保守・運用に携わっているので、システムを熟知している弊社だからこそ半年という期間でも実現が可能でした。『タイクレ』から携わるエンジニアやデザイナーを中心に、総勢14~5名が参加したことも半年の期間でリリースできた理由ですね」

- 開発はどのようにして進めましたか。

Kazuhide「タイトー様とのコミュニケーションは、主にチャットツールを使ってやりとりをおこなっていましたが、週に1回、タイトー様にエクストリーム本社にお越しいただき、対面での会議を実施しました。会議の時間も多く取って頂き、確認事項や決定して頂きたい内容はその場で決めていくように心掛けました。長いときは半日も時間をとっていただいたことあり、そのときは大変助かりました」

鈴木「オンラインくじサービスはエクストリームだけでなく、弊社にとっても初めてのプロジェクトだったので、同じ空間でディスカッションする時間がとても役立ちました。仕様設計からデザインまで、一緒に画面を見ながら作り込んでいきました」

- プロジェクトリーダーのKazuhideさんにお聞きしたいのですが、開発にあたって意識した点はありますか。

Kazuhide「まずは『タイくじオンライン』のサービス設計全体を意識した開発です。今回のプロジェクトは基本的にタイトー様が想定するサービスフローが既にあったため、それを具体的に実現するためのシステムの開発でした。タイトー様からのご要望をただ実装するだけでなく、プロジェクトメンバー全員がサービスフローを理解したうえで、サービスを利用するユーザー、サービスを提供するタイトー様の担当者、それぞれのシステム利用者を意識した提案を行いながら進めていきました」

- 具体的にはどのような提案を行いましたか。

Akari「例えば、サービス提供側の管理画面の機能などです。本サービスはくじの内容や商品など、タイトー様のスタッフが膨大な情報を登録する必要があります。リリース後の運用が大変になると予想し、登録作業の一括操作が行える機能など、業務の効率化につながる設計を提案しました」

鈴木「商品を管理する倉庫は『タイクレ』と共通化させて、配送処理も既存リソースを活用して行えるようになっています。ユーザーから見えない部分も含め、効率的な運用ができるように工夫していただいて大変助かっています」

- 特に苦労した点はありますか。

Yumi「やはりUI / UX面ではないでしょうか。リアル店舗でタイくじを遊んだことがない方にもくじを引く楽しさを味わっていただけるよう、実際にくじを引いた雰囲気が出るように工夫を重ねました」

Akari「購入画面まで迷わずに操作できるか、老若男女が理解できるデザインになっているかなど、ギリギリまで検討を重ねていましたね」

鈴木「おかげさまで、非常に綺麗なデザインに仕上げていただきました」

Yumi「ありがとうございます!デザイナーと何度もリテイクを重ねたかいがありました」

- 鈴木様から見た、開発中のエクストリームメンバーの印象について教えてください。

鈴木「エクストリームとは『タイクレ』の時から一緒ですが、常にレスポンスが早くて助かっています。何かしらの不具合の兆候があった際はチャットツールなどで連絡しているのですが、いつも迅速に対応していただいています」

Kazuhide「ありがとうございます。本プロジェクトでは、開発におけるコミュニケーションの大切さを改めて実感しました。現在も会話しない日は無いくらいのやりとりをさせていただいていますが、今後も密なコミュニケーションでサービスの成長に貢献できれば幸いです」

- 「タイくじオンライン」の保守・運用もエクストリームが担当するのでしょうか。

Kazuhide「はい。『タイクレ』での体制を拡張するかたちで弊社が携わっていきます」

Yumi「鈴木様にお聞きしたいのですが、開発フェーズから運用フェーズに移行する際に私たち受託開発チームに期待することはありますか?」

鈴木「サービスはリリースして終わりではなく、機能の改善や追加が欠かせません。どうすればユーザーに新しいエンターテインメントを提供できるのか、保守・運用の中で見つけたアイデアを提供してもらえれば幸いです」

Kazuhide「はい。引き続きエクストリームのメンバー一同、貴社サービスに携わる一員として、サービスの安定稼働と、さらにサービスの拡大に努めて参ります」

鈴木様、ありがとうございました。常にエンターテインメントの可能性を追求するタイトー様に対し、今後もITの力でビジネスを具現化し、最大限のサポートをさせていただきます。

*本インタビューは2022年12月に実施されました。

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