豊島区国際アート・カルチャー特命大使/SDGs 特命大使自主企画事業

池袋デジタル寺子屋2024「Scratchで学ぶ初めてのプログラミング体験」開催レポート

#SDG's

 

エクストリームは2018年より、子どもたちにデジタルクリエイティブの面白さを伝え、未来のデジタルクリエイターを育成するためのワークショップ「池袋デジタル寺子屋」を開催しています。

 

 

「池袋デジタル寺子屋」はこれまでに「世界でひとつのホームページを作ろう!」「3Dホログラム映像を作ろう」「AR(拡張現実)体験」などさまざまなテーマで実施しています。制作した作品を池袋西口公園 extremeイルミネーションとのコラボレーション、公募美術展「第16回まちかどこども美術展」へ出展するなど、地域連携・地域交流にも積極的に取り組んできました。

 

このような取り組みの結果、池袋デジタル寺子屋は「豊島区国際アート・カルチャー特命大使 / SDGs 特命大使自主企画事業」に採択されました。これは豊島区が目指す「国際アート・カルチャー都市構想」および「SDGs 未来都市計画」に賛同する事業者および企画が選出されるものです。

 

 

今回の池袋デジタル寺子屋では、小学校のプログラミング学習でも取り入れられているScratch(スクラッチ)を使い、エクストリームのIPであるうみにんを使用したシューティングゲーム制作に取り組みました。

 

ワークショップの模様や参加者様の感想を紹介していますので、次回以降に参加をお考えの方は、ぜひ参考にしてください。

 

佐藤社長の熱いメッセージと共にワークショップスタート!

 

 

「池袋デジタル寺子屋2024」は2024年8月24日(土)にエクストリーム本社で開催されました。小学校4年生から6年生までの子どもたち4名とその保護者の方にお越しいただき、2時間のワークショップの中で、子どもたち全員が熱心にゲーム制作に取り組みました。

 

ワークショップ開始の前に、エクストリーム代表取締役社長CEOの佐藤昌平から、開催の挨拶を行います。

 

「最近話題のAIは、人間に似た感情表現ができることで知られていますが、AI自体が人間と同じような感情を持つことはありません。AIはそもそも人間が作ったプログラムに基づいて動いています。コンピューターゲームも同じようにプログラムで動いています。プログラムを書くことはゲームだけではなく、色々なシステムやAIの開発にもつながる大きな可能性があるのです。今日のワークショップを通じて、プログラミングの基礎に触れ、将来、社会に貢献できるプログラムを作るデジタルクリエイターになる、その第一歩を踏み出してほしいと思います。」

 

参加者の期待感が一段と高まる中、「池袋デジタル寺子屋」が始まりました。

 

まずは「プログラミングとは何か」を学ぶ

 

▲池袋デジタル寺子屋2024は本社内の研修室で行われました。

 

今回のテーマは「Scratchで学ぶ初めてのプログラミング体験」です。前半と後半に分かれ、以下の内容でワークショップをおこないました。

 

1.プログラミングとは?

2.プログラミングの考え方を身につけよう

3.Scratchとは?

4.「まじょにん」を動かしてみよう

5.作ったゲームで遊んでみよう

 

講師は、エクストリームでプログラマーとして活躍するChiakiさんです。

 

 

前半は、プログラミングの基礎知識として、「そもそもプログラミングとは?」「プログラミングの考え方とは何か?」「なぜそれが社会で重要なのか?」などを学びました。

 

 

 

子どもたちは、街でよく見かける信号機や、毎朝の生活習慣を例にして、プログラミングの基礎知識を学びました。初めて触れるプログラミングの考え方に対して、子どもたちは興味津々の様子で聞いていました。

 

後半で使用する「Scratch(スクラッチ)」についての説明も受け、ワークショップは進みます。

 

プログラムでキャラクターを動かしてみよう

 

 

後半は、キーボードやマウスを使い、プログラムを組み立てる実技に取り組みました。講師のChiakiさんがゲームに登場するキャラクターの「まじょにん」の動き方の法則を説明すると、子どもたちはすぐに理解して「まじょにん」を動かしはじめました。

 

▲Scratchの特徴でもある「ビジュアルプログラミング」左側にあるコードのブロックを組み合わせてプログラムを組んでいく。

 

「まじょにん」の基本的な動かし方が分かったら、実際に「まじょにん」の動き方を制御するプログラムを組み立てます。X軸とY軸の概念を使って「まじょにん」の動きを制御するブロックを組み合わせ、自分の思った通りに「まじょにん」が動くようプログラミングしていきました。

 

 

「まじょにん」の動きが完成したら、ゲームオーバーやゲームクリアになるルールを追加します。まずは、「まじょにん」は「あくまにん」に触れたらゲームオーバーになる、次に「まじょにん」の投げた星が「あくまにん」に10個当たったらクリアになるというルールを設定しました。

 

条件文の書かれたブロックを追加すると、これまで表示されていなかった「GAME OVER」が画面に表示されるようになりました。このようにゲームのルールをひとつずつ作っていきます。

 

自分のアイデアでゲームをもっとおもしろくしてみよう

 

 

ゲームが完成したら、応用編として少し複雑な要素を追加していきます。

 

「では、ゲームのクリア条件を少し替えてみましょう。星の数を10個から15個にするには、どのブロックの何を変更したら良いかな?」

 

講師のChiakiさんが質問すると、子どもたちは次々に手を動かしはじめました。ブロックそのものを入れ替えてみたり、ブロックの中の数値を変更したり実際に作業をして確認してどうやったらゲームクリアの条件が変わるのかトライアンドエラーを繰り返していきます。

 

子どもたちは、自分であれこれ考え、条件を難しくしたり新しい要素を追加したり、オリジナリティあふれるゲームを作っていました。またアイデアに基づきプログラムを上書きすることで、ゲームのルールが実際に変わることを実感していました。

 

自分のアイデアをもとにゲームを作り上げる姿は、まさに未来のデジタルクリエイターを感じさせるものでした。

 

 

子どもたちの成長を願い「デジタルクリエイター認定書」授与

 

 

ワークショップ終了後は閉会式。子どもたちへ「デジタルクリエイター認定証」の授与と参加賞をお渡ししました。講師のChiakiさんは「これを機会にプログラミングに抵抗なく、楽しんでいただけるとありがたいです。」と挨拶しました。

 

参加者からは「子どもがこんなに集中して何かを作る姿を見たのは初めてで感動しました」との声や、「プログラミングが初めてでも、先生の説明が分かりやすく、すぐに楽しめるようになりました」といった感想が寄せられました。また、すでにScratch経験者であった2人の子どもたちからは「もっと難しいことに挑戦したい」といった前向きな意見もありました。

 

講師のChiakiさんからのコメント

「子どもたちにデジタル技術の楽しさを体験してもらう貴重な機会となりました。今回は、子どもたちにとって身近なゲームをテーマに扱ったため、プログラミングに初めて触れる子どもたちであっても、短時間でアイデアを形にするという達成感を味わっていただけたと思います。このワークショップを通して、子どもたちがデジタルクリエイターとしての第一歩を踏み出すきっかけとなれば幸いです。」

 

エクストリームは今後も「池袋デジタル寺子屋」を通して多くの子どもたちにIT業界へ興味を持っていただく機会を提供していきます。さらに、豊島区国際アート・カルチャー特命大使およびSDGs 特命大使自主企画事業としても、地域連携の取り組みをより協力に推進していきます。

 

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