エクストリームでは2018年より、子ども達にデジタルクリエイティブの楽しさを伝えるためのワークショップ「池袋デジタル寺子屋」を開催しています。
第1回は「3Dホログラム映像を作ろう」、第2回は「AR(拡張現実)体験」、第3回は「3Dキャラクターデザイン」など、毎回お子さまたちが楽しく学べるテーマを企画しています。
▲「3Dキャラクターデザイン」のワークショップ風景
「池袋デジタル寺子屋」で子どもたちが制作した作品は、池袋モンパルナス回遊美術館実行委員会主催の美術展「まちかどこども美術展」での展示や、エクストリームが特別協賛企業として参加しているイルミネーションイベント「池袋西口公園 extremeイルミネーション」とのコラボレーションなど、地域連携・地域交流の一環にもなっています。
第4回のテーマは「3Dプリンター体験」。様々な分野で活用が期待されている3Dプリンターについて、PCで作成したデジタルデータが3D(立体)になる不思議を楽しく学んで頂きました。今回はその様子をレポートします。
※本イベントは参加人数の制限、検温や消毒など、新型コロナウィルス感染症対策を実施して開催されました。
会場はエクストリーム本社の人材インキュベーション施設「Co-CORE」。普段は社員同士の交流や打ち合わせの場として利用されていますが、本日の主役は元気いっぱいの子どもたち。参加者が揃ったところで、エクストリーム代表取締役社長CEO 佐藤が開催の挨拶を行いました。
▲エクストリーム代表取締役社長CEO 佐藤昌平による挨拶
「デジタルクリエイティブに興味を持つ若い世代を育てていきたい、という想いで始めた池袋デジタル寺子屋は、早くも4回目の開催となりました。デジタルとリアルが融合する3Dプリンターは、池袋デジタル寺子屋にとっても初めての試みです。ぜひ楽しんで、デジタルクリエイティブの面白さに触れてください」
挨拶を終え、いよいよ池袋デジタル寺子屋がスタートです。まずは講師を担当するエクストリーム社員の3Dデザイナー・Keisukeさんより、3Dプリンターについて説明が行われました。池袋デジタル寺子屋は現役のデジタルクリエイターが講師を務めるところも特長です。
子どもたちはもちろん、大人にとっても、まだまだ馴染みの薄い3Dプリンター。基本的な仕組みなどを、子どもたちにもわかりやすい例えを用いながら解説していきます。
「すでにおもちゃや建築物などで3Dプリンターが活用されていますが、月面や火星の宇宙基地を3Dプリンターで建設する計画もあります。みなさんの中には将来、3Dプリンターで作った宇宙基地で暮らす人が出てくるかもしれないですね」
想像力を刺激する内容に、子どもたちの期待も高まります。
「それでは実際に3Dプリンターを見てみましょう!」の掛け声と共に、3Dプリンターが実際に動いている様子を見学。子どもたちも大興奮!
▲「こうやって素材となる樹脂を積み上げていくんだよ」スタッフの説明を真剣に聞き入る子どもたち
▲デモンストレーションとして、エクストリームのロゴも制作しました
3Dプリンターの基本を学んだところで、いよいよ3Dプリンターで出力するオリジナルデザインの制作に入ります!
研修室へ移動しいよいよ制作開始!
今回はオリジナルキーホルダーのデザインと、エクストリームのマスコットキャラクター「うみにん」の3Dフィギュアのデザインをしてもらいます。
まずは前半のキーホルダーづくりからスタート。パソコンを使って描いた2Dのイラストをもとに、3Dプリンターで立体的なデザインのキーホルダーを制作します。
早速オリジナルデザインの制作開始!と思いきや、パソコンの操作に戸惑ってしまう子どもたちが続出。マウスを上手く操作できなかったり、直接画面を触ってしまったりと悪戦苦闘しています。すかさず講師をはじめエクストリーム社員がサポートに入りますが、そこで子どもたちから驚きの一言が。
「いつもタブレットやスマホを使っているから、パソコンの操作がよくわからない」
これはエクストリーム社員一同にとっても思わぬ盲点。デジタルネイティブ世代とのジェネレーションギャップに驚きつつ、操作がわからない部分はエクストリーム社員が丁寧にレクチャーします。
タブレットなどデジタル機器に親しんでいるだけあり、子どもたちの操作はみるみる上達。普段なかなか触れることの少ないデスクトップPCの操作を勉強できた点も、子どもたちにとっては良い経験になったのではないでしょうか。
パソコンの操作にも慣れてきたところで、後半の3Dうみにんフィギア制作に移ります。あらかじめ準備しておいたうみにんの3Dモデルに、好きな色やテクスチャ、スタンプなどを使用するしてオリジナルデザインのうみにんを制作してもらいます。
先ほどの2Dデザインとは異なり、画面上の3Dモデルを上下左右、自由に動かして作業を進めていきます。デジタルクリエイティブならではの体験に、子どもたちも大盛り上がり。好きな漫画のキャラクターを参考にする子、細かな模様を描いていく子、髪の毛や服を丁寧にデザインする子など、それぞれの個性が光ります。
それぞれのうみにんをデザインしていると、あっという間に予定時間が終了しました。講師挨拶の後は子どもたちに「ちびっこデジタルクリエイター認定証」と参加賞のお菓子をプレゼントし、第4回池袋デジタル寺子屋は大盛況のうちに終了しました。
▲子どもたちが制作したキーホルダー!
▲ オリジナルの3Dうみにんフィギュア!
■講師を担当したKeisukeさんコメント
「今回の体験で、こういったデジタルクリエイティブを扱う仕事があること、デジタルクリエイティブの力で未来をもっと面白くできると知っていただけたら嬉しいです」
■ご参加頂いたお子どもたちの感想
「3Dのうみにんをいろんな角度に動かせるのがびっくりした。紙の塗り絵と違ってうみにんの体全部に色を塗れるのが楽しかった!」
「パソコンで絵を描くのは初めてだったからちょっと難しかったけど、初めてやることばかりですごく楽しかった!3Dモデルのうみにんがかわいかった!」
第4回池袋デジタル寺子屋も、最後まで笑顔が絶えない1日となりました。
ご参加いただいたみなさま、ありがとうございました!
今回の「池袋デジタル寺子屋」で子どもたちに制作してもらったオリジナル3Dうみにんフィギアは、東京芸術劇場 アトリエイーストにて開催される「第16回 まちかどこども美術展」に特別展示されます。子どもたちによるデジタルクリエイティブをぜひお楽しみください。
会場:〒171-0021 東京都豊島区西池袋1-8-1 東京芸術劇場 アトリエウエスト(B1)
チケット料金:無料
主催:池袋モンパルナス回遊美術館実行委員会
※「第16回 まちかどこども美術展」は新型コロナウィルス感染症対策に伴う緊急事態宣言発令により、開催延期が発表されました。
開催についての詳細は「としま未来文化財HP」をご確認下さい。
としま未来文化財HP:https://www.toshima-mirai.or.jp/