エクストリームのグループ企業を紹介!

エクスラボ代表:三ヶ尻 卓氏特別インタビュー!

#グループ会社 #インタビュー

▲ベトナムの開発拠点が入居する「京南ハノイランドマークタワー」

 

2019年6月、株式会社エクスラボがエクストリームグループの新たな仲間として加わりました。

株式会社エクスラボはソーシャルゲーム開発・運営事業を中心とする株式会社オルトプラスとエクストリームとの合弁会社として誕生し、現在はエクストリームのグループ企業として、ソフトウェアの開発及び運用と、ベトナムを拠点にしたオフショア開発の国内向けサポート業務を行っています。

ベトナム・ハノイ市のオフショア開発拠点には約160名のスタッフが在籍しており、お客様の専属チームを設置する形で開発を行う「ラボ型開発」や、ラボ型開発に加えクライアントのベトナム進出をサポートする「インキュベーションラボ型開発」など、お客様のニーズに合わせた柔軟なサービスを提供しています。

 

▲エクスラボのサービスイメージ図

 

オフショア開発の豊富なノウハウと、ゲーム開発の知見を組み合わせたソリューションで注目を集めるエクスラボ。今回は代表取締役の三ヶ尻 卓氏にインタビューを行いました。オフショア開発の話題にはじまり、日本・ベトナムの文化差異から、今後のASEAN市場に対する熱い想いまで、様々なトピックを縦横無尽に語っていただきました。

 

 

どこか“昭和”な開発拠点?

 

▲三ヶ尻卓 代表取締役

 

– ベトナムの開発拠点には、どのような職種のスタッフが所属しているのでしょうか。

三ヶ尻:「現在は約160名のスタッフが在籍しています。大半はエンジニアで120名ほどです。その他に、翻訳を担当するコミュニケーターや管理職、デザイナーが40名ほど所属しています。約160名のスタッフのうち40名以上が日本語能力試験2級以上に合格している、いわゆる日本語人材です。4人に1人の割合ですので、これはオフショア開発拠点としても高い比率だと思います」

 

– ベトナム人の特性や、日本人との違いはどのようなものがありますか。

三ヶ尻:「ベトナム人と一概に表現することは難しいのですが、オフィスが位置するハノイは中国文化の影響を色濃く受けており、“目上の人を敬う”“親の言うことをよく聞く”など、日本人と感覚が近い…と言うより、むしろ今の日本人には希薄になってしまった、儒教文化的なコミュニケーションが特長でしょうか。ビジネスでも連帯感を求められる傾向が非常に強いと感じます。経済の成長度合いも含め、日本人にはどこか“昭和っぽい”と映るかもしれません」

 

▲ベトナムの開発拠点のスタッフたち

 

– 連帯感を高めるために、どのような施策を行なっていますか。

三ヶ尻:「年に1回社員旅行に行ったり、四半期に1回、スタッフのご家族を招いてホームパーティーを開催しています。そこで、ご両親にも来ていただいて「息子さん、娘さんのおかげで非常に助かっています」と私から直接お伝えしています。ご両親にお伝えすることで働く姿勢や仕事に対しての誇り、向上心も高まりチームワークも強化されます。このチームワークは非常に重要視されますね。日本人よりも寂しがり屋な方が多いかもしれません(笑)そのため、プロジェクトを運営する際も、きちんと連帯感を生み出せているか?と常に気を配っています」

 

– オフショア開発では現地人材とのコミュニケーションの難しさが課題に挙げられます。開発の現場で工夫していることはありますか。

三ヶ尻:「やはりコミュニケーションは圧倒的に重要です。それさえしっかりできていれば、皆さんが思っている以上にトラブルの発生を抑えられます。

と言うのも、日本人はビジネスでも恋愛でも「1を言って10を察してほしい」といったコミュニケーションを取る方が多いと思うのですが、それは世界的に見るととても奇妙な文化です(笑)お互いの文化の違いを知り、文化差異を前提として捉えることが大切です。例えば社内での指示系統をフォーマット化するなど、コミュニケーションを効率化する施策を進めた結果、開発プロジェクトの安定感は飛躍的に向上しました」

 

– 両者の文化を尊重しつつ、業務も効率化しているわけですね。

三ヶ尻:「ベトナム人の考え方を変えるのも1つの手段ではありますが、それはおこがましいと思うんです。日本人・ベトナム人双方の負担を軽減する工夫が大切です」

 

「ファンづくり」の技術に注目

 

– 続いては開発におけるエクスラボの得意領域を教えてください。

三ヶ尻:「ソーシャルゲームの開発・運用で蓄積したノウハウを、BtoC〜BtoBtoCに転用するような領域が得意です。例年多くの案件を担当しているおかげでノウハウが洗練され、昨年はとある案件で著名なIT系アワードを受賞しました」

 

– 開発人材のスキルレベルが非常に高いんですね。最近増えている分野は何ですか。

三ヶ尻:「スポーツや芸能など、ファンマーケティング関係ですね。ポータルサイトやwebアプリ開発はもちろんですが、特に最近はお客様の事業ドメインレベルでサービス開発・運用を幅広く担当しています。クライアントは上場企業が多く、日本側数名で企画設計しつつ、開発の大部分はベトナム拠点で行なっています」

 

– エクスラボのどのような点が注目されているのでしょうか。

三ヶ尻:「いわゆるゲーミフィケーションの知見ですね。オフショア開発だからではなく「ゲーム業界の知見を我々のサービスに活かせないか」というご依頼は非常に多く、それが会員制ビジネスやeコマース、リテールテックなどに派生しています」

 

– ユーザーを飽きさせない技術が求められているのですね。

三ヶ尻:「例えば小売業の会員サイトでクーポンを配る際も、クーポンの価格設定から表示演出に至るまでを細かく設計し、企画段階から提案しています。昨今はオーダー通りの制作を超えた“共創型”の開発スタイルが注目されており、クライアントと共に事業を盛り上げる力が求められます。だからこそ、我々のようなソーシャルゲームの運用ノウハウを持つ企業が注目されるのではないでしょうか」

 

 

エクストリームのグループ企業として、オフショア開発企業のロールモデルへ

▲オフィス内の様子

 

– エンタメの知見を活かした開発という意味では、エクストリームとも近しい部分ですよね。両者のタッグによって、どのような相乗効果を期待しますか。

三ヶ尻:「エクストリームグループに参画する最大のメリットは、国内の豊富な人材を活用できる点です。課題を抱える日本企業に対し、今まで以上にオフショア開発を提案できるようになります。また両者ともゲーム関係という共通のバックボーンを持っているので、開発におけるカルチャーも近い。お客様のアジャストも容易なのではないでしょうか」

 

今後の展望やチャレンジしたいことはなんですか。

三ヶ尻:「オフショア開発に関する偏った風評はまだまだ根強く、非常に心を痛めています。「開発のレベルが低い」「指示と異なるものが納品された」といったお話しを紐解いていくと、認識の齟齬やヒアリング不足など、初歩段階でミスをしていることが多い。つまり、コミュニケーションの取り方次第では防げた事態だった。そういったミスマッチを防ぐために、我々はオフショア開発におけるオペレーションのロールモデル作りを行っており、これを今後も継続していく必要があると考えます。エクストリームグループに参画することで、より多くのお客様に高品質なオフショア開発をご提供していきたいです」

 

 

– ASEAN市場に向けた展望はいかがでしょうか。

三ヶ尻:「これは佐藤社長に確認を取らなくてはいけませんが(笑)やはりASEAN市場の内需を取り込むような、何か面白いことができないだろうかと考えています。我々にはベトナム〜ASEAN市場のユーザーデータベースがあります。これを活用して、例えばベトナムに進出したい日本企業のコンサルティングを行ったり、あるいはベトナムのエンジニア人材を確保するための仕組みを構築したりと、様々な用途でビジネスを展開できるのではないでしょうか。質的・量的なデータベースの蓄積、ベトナムと日本を繋ぐノウハウ、そしてエンタメ系のバックボーン。これらをエクストリームグループに還元し、エクストリームがよりグローバルに活躍するために尽力していきたいです」

 

三ヶ尻代表、ありがとうございました!

エクストリームとエクスラボの相乗効果で、これからも多くのクライアントに最適なプロジェクト開発を提供していきます。

 

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