企業の強みを活かした地域貢献を目指して

ゼファー池袋まちづくり・前原一仁様 特別インタビュー

#SDG's

2019年に引き続き開催された「池袋西口公園extremeイルミネーション2020」。

今年は新たにご家庭や屋内でもお楽しみ頂けるVRを用いたデジタルコンテンツ「夜空のVR遊園地」を実施していますが、そのほかにも新たな展開が生まれています。その代表例が、開催目的の一つである「豊島区との地域連携」に関する取り組みです。

 

▲街灯にはオリジナルのフラッグも掲出。

 

今年は池袋西口駅前商店会にご協力いただき、池袋西口の一角のイルミネーションの色を「池袋西口公園extremeイルミネーション2020」と同じアクアブルーの光に統一していただきました。企業と地域が一体となってイベントに取り組むことで、池袋駅西口エリアを同色のイルミネーションが包み込む、幻想的な空間が生まれています。

 

今回は地域連携にご協力いただいた、NPO法人ゼファー池袋まちづくりの副理事長・前原一仁様にインタビューを行いました。

池袋西口駅前商店会の役員としても活躍される前原様へイルミネーションイベントの反響や効果、企業の地域連携に期待することなど、地域の方の目線から「池袋西口公園extremeイルミネーション2020」に関するお話しを伺いました。

 

昨年のイルミネーションで得た反響に驚き

 

▲NPO法人ゼファー 池袋まちづくり 副理事長 前原様

 

– 前原様は以前より独自にイルミネーションを実施されていたと伺いました。

私は池袋西口駅前商店会の役員でもありますので、約5年前からメトロポリタン通り近辺のイルミネーションを実施していました。

 

-「池袋西口公園extremeイルミネーション」と連携を図るようになったきっかけを教えてください

私が所属するゼファーがエクストリームさんと2018年に地域連携協定を結んだことがきっかけです。そこから第1回目の「池袋デジタル寺子屋」を共同開催するなど、エクストリームさんとの関係性が構築されていきました。

 

▲子どもたちにデジタルクリエイティブの楽しさを伝えるためのワークショップ「池袋デジタル寺子屋」(2018年)第1回の様子。完成した作品は豊島区庁舎1階のとしまセンタースクエアで開催された「まちかどこども美術展」にて展示されました。

 

そして「池袋西口公園extremeイルミネーション2020」の開催に先立ち、池袋西口公園から駅前のメトロポリタン通りをアクアブルーの光で繋げることで、他の街のイルミネーションに負けない一体感を表現できるのではないかと考え、イルミネーションのライト色統一にご協力させていただきました。

 

昨年のイルミネーションの反響も、ご快諾いただいた理由のひとつでしょうか。

確かに、昨年のイベントは非常に大きな反応がありました。テレビ朝日の情報番組「グッド!モーニング」の生中継で紹介されたことも、商店街連合会の中で話題になりました。

 

– 今回の取り組み関しては、地域の方からどのような反応がありましたか。

他の商店街の方から羨ましがれましたね。中には「次回はうちの商店街とも一緒にやろうよ」とお声がけいただくこともありました。点灯範囲が広がればイベントとしてもインパクトが大きいので、何か実施できるものがあれば嬉しいですね。今回のようなスケール感のあるイルミネーションは個人レベルでは実現が難しいので、エクストリームさんと提携できて本当に嬉しく思います。

 

オンラインの力で、明るい話題を発信したい

 

 

– 前原様は池袋西口駅前商店会の運営にも携わられていますが、商店街や地域での新型コロナウィルス感染症の影響はいかがでしょうか。

商店街の会員店舗には飲食店も多いため、2020年4〜5月の緊急事態宣言時の影響は大きかったですね。正直なところ、いまだにその影響から抜け出せていないのが現状です。

 

– このような状況の中で、今回のイルミネーションによる効果にはどのようなものがあると考えていますか。

この1年、ある種の閉塞感が商店街を覆っていたことは否めません。今回のイルミネーションを通して、地域の方に明るい話題を提供できたのではないかと思います。「夜空のVR遊園地」はオンラインで楽しむことができる点も時代に合っていますよね。

 

– 「夜空のVR遊園地」のような、オンラインコンテンツに対する期待はありますか。

2020年の特長は、オンラインに対するハードルが下がったことだと思います。ビデオ会議ツールを使ったリモート会議なども急速に普及しました。同じようにVRも今後一段と普及していくと思いますので、「夜空のVR遊園地」はタイミング的にも面白かったと思います。VRとイルミネーションを組み合わせることで、池袋エリアの魅力を発信する一つの契機になったのではないでしょうか。

 

 

エクストリームのデジタルクリエイティブを活かした関係に期待

 

 

– エクストリームの地域連携の取り組みに今後期待することはありますか。

学校教育との連携ができれば面白いのではないでしょうか。豊島区は小学生向けに1人1台のPCを支給しており、私の子どももデジタルブックを使って音読したり、PDFの算数ドリルをノートに書き写していたりしています。豊島区にできあがりつつある、デジタル教育の土壌を活かした企画に可能性を感じます。

 

– 確かに教育機関の方々も、必ずしもITリテラシーに長けているわけではないですよね。

昨年を思い返すと、子どもたちだけでなく先生方も手探りの状態だったと思います。なので、先生方を対象とした、配信授業の方法など教育機関に対するアドバイザリー的なところで、学校教育と絡めた取り組みとして実現できれば、エクストリームさんの強みを活かすことができるのではないでしょうか。

 

– エクストリームのような企業が地域連携事業を行うこと関して、地域の方から見たご意見をお聞かせください。

池袋の人たちにとっても、地域の課題を解決するような提案をいただけることは非常に嬉しく思っています。今まではどこかの企業と共同企画を行おうとしても、自治体から企業にお願いする関係性になってしまい、担当者として非常にもどかしい思いを抱いていました。ですがエクストリームさんは本業を活かした企画や技術的ノウハウまで含めたご提案をいただけるので「池袋にこんな良い会社があったのか」と我々も非常に驚きました。

 

– 単なるスポンサード企画ではなく、本業の強みを活かしたパートナーとしての関係性が求められるということでしょうか。

その視点は大切だと思います。今回のイルミネーションイベントも区の公共施設を使用するので、エクストリームさん単体での実現は難しかったと思います。もちろん我々はエクストリームさんのような姿勢の企業を応援していきたいと思っているので、今後も何か展開があれば可能な限り協力できればと考えています。池袋は現在も再開発が進んでいることもあり、街のカラーも変わり続けています。 エクストリームさんが今回のようなイベントや事業活動を通して情報を発信し続けることで、また新しい池袋像が形作られていくのではないでしょうか。

 

 

前原様、ありがとうございました。

 

地域連携の新たなフェーズへと踏み出した「池袋西口公園extremeイルミネーション2020」。「池袋デジタル寺子屋」をはじめ、エクストリームの強みであるデジタルクリエイティブを活かし、今後もパートナーシップを推進していきます。

 

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